Matter市場拡大のカギ握る「デバイスの多様化」へ 中国発のスマートホーム企業が新製品を日本投入

スマートホームデバイスを展開するAqara(アカラ)が、Matterコントローラーの対応デバイスを50種類以上に拡大すると発表した。また、Aqara製品とサードパーティ製プラットフォーム間の相互接続性の強化に加え、近日中に安価なMatterコントローラー「M100ハブ」も国内市場に投入予定だ。

スマートホームデバイスを展開するAqara(アカラ)は2025年4月22日、スマートホーム標準「Matter」に関する新サービス・新製品説明会を開催した。

Matterとは、メーカーが異なるスマートホームデバイス間の相互接続性の確保を目的に、無線通信規格の標準化団体であるCSA(Connectivity Standards Alliance)が策定した規格だ。

中国・深センに本社を構えるAqaraは、このMatterやスマートホームに注力する1社で、ブランドマネージャーのミア氏によると、同社のスマートホーム製品は、約170カ国で1200万人以上のユーザーが利用しているという。

昨年からはMatter対応の人感センサー「P2」や、Matterコントローラー「M3ハブ」などを続々と日本市場にも展開。スマートホームデバイスを管理・操作するための専用アプリ「Aqara Home」も提供する。

Lumi United Technology ブランドマネージャー ミア氏

Akara ブランドマネージャー ミア氏

同説明会でミア氏は、新サービス・新製品に関する3つの発表を行った。

まず、Matterコントローラーの対応デバイスを50種類以上に拡大すると発表。Aqara製品とサードパーティ製のMatter対応デバイスの連携をさらに密にしていくことが狙いにあるという。また、これまでは照明や温湿度計などの一部のデバイスしか制御できなかったが、ロボット掃除機や空気清浄機、冷蔵庫なども管理可能になるとのことだ。

対応デバイス一覧

対応デバイス一覧

2つめは、Aqara製品とサードパーティ製プラットフォーム間の相互接続性の強化だ。Aqara製品の独自機能を、Apple HomeKitやGoogle Home等でローカル操作可能になるという。例えば、AIによる顔認証やブリッジ機能を有する「カメラG3ハブ」が特定の人物を認識すると、HomeKitを通じてサードパーティ製の照明等を自動で制御できる。

Aqara製品とサードパーティプラットフォーム間の相互接続性の強化

Aqara製品とサードパーティプラットフォーム間の相互接続性の強化

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