NTT東日本とNTT西日本は2024年11月5日、中小企業向けビジネスフォン「SmartNetcommunity αZXⅡ typeS/typeM」を12月2日より提供すると発表した。NTT東日本は東日本エリア(新潟県、長野県、山梨県、神奈川県以東の17都道県)、NTT西日本は西日本エリア(富山県、岐阜県、静岡県以西の30府県)で提供する。
αZXシリーズの後継となるαZXⅡシリーズは、これまでの基本機能を踏襲しつつ、オフィスの業務効率化を推進する各種機能を強化したという。
「SmartNetcommunity αZXⅡ typeS/typeM」の概要
その1つがクラウドサービスとの連携による機能拡張だ。通話録音内容をオンラインストレージに自動アップロードできる機能が加わった。NTT東日本の「コワークストレージ」もしくはNTT西日本の「おまかせクラウドストレージ」と連携できる。
また、NTT西日本のビジネスチャットアプリ「elgana」と連携することで、外出先でも会社にかかってきた電話やFAX受信をチャットで確認できる。NTT東日本もMicrosoft Teams、Webex等との連携を2025年度に予定する。
迷惑電話ブロック機能と音声テキスト化機能も追加した。迷惑電話ブロックは、約3万件の迷惑電話データベースを活用し、営業電話をブロックする機能。国番号識別ブロック機能により、海外からの迷惑電話を自動ブロックすることもできる。音声テキスト化機能は、音声AI技術によって、録音された通話データをテキスト化するもので、会話の聞き逃しやカスタマーハラスメント等によるトラブルを防ぐ手助けになるという。
音声テキスト化機能の概要
今回、電話機のデザインも一新した。緩やかな曲面の「スリムカーブ」デザインを採用し、よりオフィスに溶け込む外観にしたほか、ボタンの操作性やディスプレイの視認性も向上させているという。主装置は内線電話機数が最大10台のtypeSと最大40台のtypeMを用意している。