SOCを変える生成AI「3つの効能」 フォーティネットが目指す次世代のSecOps

攻撃手法の複雑化・多様化や技術者不足に悩むセキュリティ対策の現場。生成AIという新たな力を得て、セキュリティ運用(SecOps)はどう変わるのか。フォーティネットに聞いた。

フォーティネット グローバル技術責任者 兼 エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント(SVP)、プリセールス統括責任者のフィリッポ・カッシーニ氏(右)と、プロダクトデベロップメント担当SVPのジョーダン・トンプソン氏

フォーティネット グローバル技術責任者 兼 エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント(SVP)、プリセールス統括責任者のフィリッポ・カッシーニ氏(右)と、プロダクトデベロップメント担当SVPのジョーダン・トンプソン氏

――生成AIを活用することで、セキュリティ運用はどう進化しますか。

カッシーニ 生成AIは、生産性の観点で非常に大きなポテンシャルを持っています。

サイバーセキュリティの世界では情報量が激増しており、その情報を分析し対策に活かすためには細かく分類する必要があります。そのため、対応力がとにかく不足しています。また、脅威に対抗するためのテクノロジーの種類は増えていますが、それらが統合的に使える状況でないことも問題となっています。

一方、各国の政府・官公庁はセキュリティに関する規制を強化しています。企業はただでさえリソース不足なのに、遵守すべきルールや規制が複雑化しています。この状況を改善するには、生成AIの力を借りなければなりません。

――フォーティネットでは生成AIをどう使おうとしているのですか。

トンプソン “生成AIを通じて”製品/ソリューションを統合し、使いやすくしようとしています。これによって3つのメリットが得られます。

1つめは脅威インテリジェンスの高度化です。脅威情報を収集する我々のセンサーはファイアウォール、EDR/NDR、サンドボックスなど世界中のネットワークに展開されています。その情報を分析するAI/MLを統合し、グローバルトレンドを自動的に分析します。

2つめはセキュリティオペレーションの簡素化です。「Forti AI」と呼ぶバーチャルアシスタントを開発中です。正しい意思決定が行えるようにAIが適切な情報を提供したり、我々の強みである脅威インテリジェンスに基づいて適切なアクションを行えるようにします。このFortiAIは、今年の夏ごろにはみなさんに使っていただける状態になります。

3つめは顧客体験の向上です。お客様が様々なドキュメントやツールを利用する際に、求める情報を瞬時に手に入れたり、適切なツールや設定を選択できるように生成AIがサポートします。

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