3.3.1 共感を生む「こころざし」で思いを共有
社内有志メンバーとリスペクターズによる「セクショナリズムの打破」の活動から生まれた社内SNSのNextiですが、オープン時には、その経緯や目的を知らない社員がほとんどでした。
Nextiの最大の特徴は、用途を業務に限定していない点です。そのため、既存の社内システムに慣れている社員から、ややもすると“遊び”や“おふざけ”だと捉えられかねません。Nextiを利用してもらうためには、リスペクターズの掲げる問題意識と目的へ共感してもらうことが非常に重要なポイントでした。そこで、通常のサイトで「このサイトとは」に相当するページのタイトルを「Nextiのこころざし」としました(図3-9参照)。
図3-9 Nextiの「こころざし」 |
「こころざし」では、「それは自分の仕事じゃないし、と思ったことはありませんか?」「ひとつ上のフロアのプロジェクトが、今どんな状態か知っていますか?」と問いかけています。そうした誰もが思い当たるシチュエーションの打破こそがNextiで実現したいことだと説明し、方向性を共有できるようにしました。
さらに、「一人ひとりの顔や“人となり”が見える発信の場と、物理的・時間的な制約を超えて“思い”を語り、情報を共有し合う場を提供します」と。「こころざし」は、Nextiに参加登録する際に表示される画面に掲載したり、折に触れて意識的に取り上げたりして、さりげなくユーザーの目に留まるようにしています。