コロナ禍が落ち着きつつある今、オフィスワークとリモートワークのハイブリッドな働き方を採用している企業が増えてきた。そのようなハイブリッドな働き方では、会議も当然ハイブリッドになる。オフィスワークの社員は会議室に集まり、リモートワークの社員はオンラインで参加するという、リアルとオンラインを融合したハイブリッド会議だ。
QNAP 営業部 プロダクトマーケティングマネージャー 原幸人氏
クラウドミーティングサービスを活用したハイブリッド会議はストレス現在、ハイブリッド会議を開催するのに、よく使われているのが、ZoomやTeamsなどのクラウドミーティングサービスである。クラウドミーティングはオンライン会議やオンラインセミナーに最適化されたツールとなっており、会議の参加者1人ひとりが自分用の端末とマイク・スピーカー、カメラを用いて参加するのが一般的だ。だが、ハイブリッド会議において、会議室に集まった参加者が皆、自身の端末のマイクやスピーカーを使うとハウリングが発生し、うまく会議が進まない。そこで誰か1つの端末のカメラやマイク・スピーカーを使ってハイブリッド会議をするが、「オンラインでつないでいる参加者からすると、会議室にいる参加者は遠景でしか映らないため、誰が話しているのかよくわからず、ストレスを感じるという声をよく耳にします」とQNAP 営業部 プロダクトマーケティングマネージャーの原幸人氏は語る。
そんなハイブリッド会議を、ストレスを感じることなく開催できるツールが登場した。QNAPの「KoiBox-100W(以下、KoiBox)」だ。
KoiBoxの筐体写真
QNAPは台湾に本社を構えるネットワークアプライアンスベンダー。余談だがKoiBoxの「Koi」は日本語の「恋」から来ているとのこと。「台湾のメンバーが日本語の恋の響きが好きだということで、この名称がつけられたそうです」と原氏は笑みを浮かべながら説明する。
簡単に導入できる安価・高品質なテレビ会議システム「KoiBox」の特徴KoiBoxを一言で表すと、「簡単に導入できるテレビ会議システム」。最大の特徴は「3つのミーティングシーンを想定した使い方ができること」と原氏は説明する。
3つのミーティングシーンとは
1.Face to Faceのローカルミーティング
2.ピアツーピアのプライベートミーティング
3.多くの参加者によるクラウドミーティングである。
1のローカルミーティングとは、同じ会議室にいる人たちが顔合わせて行う、いわゆるリアルな会議。狭い会議室で複数人が着席した状態で、HDMIポートをいそいそと発表者のパソコンに抜き差し。会議のテンポが悪くなり、なんとなく流れる気まずい雰囲気……こんな経験、誰しも覚えがあるのでは?KoiBoxはこんな時、誰でも使えるワイヤレスプロジェクターとして機能する。「Koiboxに表示されるIPアドレスを、発表者のウェブブラウザ上で入力するだけで、KoiBoxが資料をモニターに映し出します。ミーティングに集中することができるようになるでしょう」(原氏)
また、クラウドミーティングでは議事録代わりにミーティングの様子を録画することも簡単にできるが、会議室で会議を行う場合は簡単にはいかない。KoiBoxではハードディスクを搭載することで会議の様子を録画することも可能である。
2のプライベートミーティングとは、いわゆるテレビ会議システムを使った会議のこと。KoiBoxの特徴として、KoiCodeといったKoiBoxの個体識別番号で簡単にテレビ会議を開始することができる点が挙げられる。また、KoiCodeでの発信だけでなく、SIPやH.323のプロトコルにも対応しているので、これらのプロトコルを採用しているAVAYAやPoly(ポリコム)など、他のテレビ会議システムとも接続して会議できる。会議の内容はパブリッククラウドを経由しないため、セキュリティ的にも安心。もちろん、会議の様子も録画できる。
3のクラウドミーティングとは、ZoomやTeamsなどWebUIベースのクラウドミーティングサービスによる会議である。このようなクラウド会議サービスにも、KoiBoxとキーボードとマウスを用意するだけで、容易に参加できるのだ。