NECビッグローブは2010年11月25日、7インチディスプレイのAndroid搭載タブレット「Smartia(スマーティア)」を発表した。NECの「クラウドコミュニケーター LifeTouch」(関連記事)に、NECビッグローブが提供する各種のサービスを一体として提供するもので、12月6日から発売する。価格は4万2800円(税込)で、Webサイトでの直販を主として販売する。
NECビッグローブ・取締役執行役員常務の古関義幸氏 |
「リビングやベッドサイド、あるいはキッチンなどに置いていただきたい」――。
NECビッグローブ・取締役執行役員常務の古関義幸氏がそう語るように、Smartiaのターゲットは“家庭”だ。iPadよりも一回り小さく、重さも約370gと持ち運びに適している。もちろん、外出先での利用も想定した端末には違いないが、古関氏いわく、こだわったのは「横置き」だ(下写真)。無線LAN経由で常時ネットワークに接続し家の中のさまざまなシーンで使われる、PCよりも身近なネット端末という位置付けを狙う。
キッチンでの利用イメージ。気軽に持ち歩きができ、背面にはスタンドがついているため家庭内のさまざまな場所における。リビングやキッチンなどでの利用を想定した各種サービスを提供する |
この端末向けに提供するサービスも、そうした家庭内での利用を想定したさまざまなメニューを揃える。ショッピングやレシピなどのBIGLOBEのサービスへのアクセス、ゲームや電子書籍、ニュースや天気などの生活情報の配信のほか、冷蔵庫内の食材を管理する「冷蔵庫チェッカー」といったユニークなサービスも提供する。
使用していないときは、自動的にフォトフレーム機能が起動する。Smartiaにはメールアドレスが付与されており、写真を添付したメールをこのアドレスに送信するだけで写真が表示される。同様のサービスは通信事業者がフォトフレーム端末向けに提供しているが、NECビッグローブはこの「お届けフォト」サービスも無料で提供する。
また、2010年8月から本格オープンした同社が運営するAndroidアプリマーケット「andronavi(アンドロナビ)」も、もちろん利用できる。おすすめアプリをSmartiaのホーム画面に自動配信するなどの機能も備えている。
ホーム画面(左上)には、ニュースや天気などの生活情報が配信されるほか、andronavi(左下・右下)や各種サービスにワンタッチでアクセスできる。右上は「BIGLOBEショッピング」の画面 (各写真はクリックすると拡大します) |
端末の仕様は、次の通りだ。
通信機能は無線LANのほか、Bluetoothに対応。3G通信は搭載せず、屋外ではモバイルWi-Fiルーターとの組み合わせでの利用を勧める。加速度・地磁気センサー、GPS、カメラ、USBスロット、SDHCスロット、マイク、ステレオスピーカーを備える。バッテリーの持ち時間は最大8時間。
販売方法は、「完全に売り切り」(古関氏)となる。すでにブロードバンド回線と無線LANルーターのある環境であれば、端末購入のみで利用できる。販売は直販サイトのほか、楽天およびamazonのサイトでも行う。