SPECIAL TOPIC「Keysight World 2021」ドコモが語るオープンRAN普及戦略 キーサイトが10/12からグローバルイベント開催

世界の業界リーダーが「あらゆる人とモノがつながる世界」の実現に向けた方策を語るグローバルなオンラインイベントがまもなく始まる。キーサイト・テクノロジーが10月に開催する「Keysight World 2021」(事前登録制、参加費無料)だ。日本からはNTTドコモ 無線アクセス開発部部長の安部田貞行氏が登壇し、ドコモのオープンRANの普及戦略を明らかにする。

業界リーダーとともに技術・ビジネスの最新動向を紹介Keysight World 2021の魅力は、業界のリーダー企業とキーサイトによる多彩なセッションを通じて、5G/6Gの時代に向けた最新の技術トレンドが把握できる点にあるといえる。業界の将来展望についてディスカッションする「メインイベント」と、ホットな技術の詳細を解説する「テクニカルウィーク」の二部構成での開催だ。

まずは10月12日~14日に開催されるメインイベントの注目ポイントを紹介しよう。

10月12日のテーマは「コネクティビティーの未来」。NTTドコモ、エリクソン、ノキア、サムスン、ボッシュとコネクティビティーの第一人者がこの日に一斉に集う。

パネルディスカッション「AIが果たす役割の探求:6Gでどこまで進化するか」では、6Gに向けて加速するAIと通信ネットワークの融合について、エリクソンのArthur Brisebois氏、ノキア・ベル研究所のHarish Vishwanathan氏、サムスンのCharlie Zhang氏、ロンドン大学キングス・カレッジのMischa Dohler教授、キーサイトで5G/6Gプログラムマネージャーを務めるRoger Nichols氏らが議論を交わす。

「加速するOpen RANへの移行」と題して講演するのは、NTTドコモ 無線アクセス開発部 部長の安部田貞行氏だ。ドコモがボードメンバーとして参加するO-RANアライアンスでの技術の標準化の動きに加えて、世界に先駆けてドコモが実施したフロントホールへのO-RAN仕様の導入や、世界の通信キャリアにオープンRANを提供するための「5GオープンRANエコシステム」の構築など、オープンRANの普及に向けたドコモの取り組みを説明する。

NTTドコモ 無線アクセス開発部 部長 安部田貞行氏

その他、自動車部品大手ロバート・ボッシュのAndreas Mueller氏による5Gとインダストリー4.0によるビジネス展開の可能性を語るセッション、地上/非地上系ネットワーク(NTN)の統合管理のセッションも見逃せない。

また、キーサイトも自動運転、5G NR FR2、O-RANと話題の3つ技術について講演を行うので要チェックだ。

つながることで拡大するリスクへの対応策を提案2日目の10月13日のテーマは「デジタルトランスフォーメーションの推進」。未来学者でビジネスインフルエンサーのBernard Marr氏が登壇する「今、備えなければならない革新テクノロジートレンド」のほか、「量子コンピューティングの限界に挑む」「5GとAIの可能性を解き放つ次世代データセンターの加速」などの注目セッションが目白押しだ。

メインイベント最終日の10月14日のテーマは「つながる世界のセキュリティー」で、カギを握る2つのセッションがある。

1つが、キーサイトの産業ソリューション、ワイヤレス、セキュリティーの各分野の担当者が、OT/ミッションクリティカルIoTのセキュリティー対策の課題や手法を語る「ミッションクリティカルなIoTを保護:将来を見据えた戦略」。

もう1つは、キーサイトの政府部門、セキュリティー分野の担当者が、政府機関や大規模な社会インフラへの攻撃の事例を踏まえ、新しい発想に基づくセキュリティー対策を紹介する「サイバー戦争の課題への対応:新しい脅威、新しい戦術」である。

産業機器の制御などのOT分野のネットワークは従来、インターネットとは隔離されてきた。しかし、スマートファクトリーの展開に伴い、OT分野でもインターネットに接続して多様なデータを活用しようとする動きが広がり始めている。同様に医療、電力、自動車などミッションクリティカルな分野でのIoT活用も進展している。

とはいえOT/ミッションクリティカルIoTにおけるサイバーセキュリティ対策は、まだ十分に行われているとは言えず、海外では電力インフラを狙った大規模インシデントも発生している。この2つのセッションでは、攻撃を前提に対策を講じるゼロトラストアーキテクチャーの導入など、こうした新たな脅威への対処法が語られる。

図表2 「つながる世界とセキュリティー」でお伝えしたいこと
図表2 「つながる世界とセキュリティー」でお伝えしたいこと

キーサイトでは、Keysight World 2021オフィシャルサイトhttps://www.keysight.com/jp/ja/events/keysight-world-2021.html?cmpid=ASC-2100140&utm_medium=ASC&utm_source=ADSC&utm_campaign=213&partnerref=ASC-2100140を開設、セミナーの登録受付を開始している。

前述したようにKeysight World 2021は二部構成での開催。10月18日~22日の5日間は、最新の技術動向や計測事例などを紹介するテクニカルウィークが開催される。日替わりで注目の技術テーマにフォーカスする。18日は「5G/6G」、19日は「デジタル&フォトニクス」、20日は「オートモーティブ」、21日は「ネットワークとセキュリティー/防衛/宇宙」、そして最終日の22日は「計測基礎」の予定だ。

テクニカルウィーク特設サイト
https://www.keysight.com/jp/ja/events/keysight-world-2021/technical-week-tokyo.html?cmpid=ASC-2100554&utm_source=ADSC&utm_medium=ASC&utm_campaign=213&partnerref=ASC-2100554で、登録が可能だ。

<お問い合わせ先>
Keysight World 2021 イベント事務局
E-mail:keysight@cgc.co.jp
www.keysight.co.jp

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