コロナ禍でサイバー攻撃が「突出して多い」業界は?、アカマイが脅威レポートを発表

アカマイ・テクノロジーズは2021年7月27日、Akamaiが発行する調査レポートの最新版「SOTI インターネットの現状/セキュリティ:パンデミックにおけるゲーム業界への攻撃」を発表した。

同レポートによると、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)によるパンデミックの間に、ビデオゲーム業界を標的とするサイバー攻撃の発生件数が、あらゆる業界の中でも突出して高いことが明らかになったという。2020年にビデオゲーム業界が受けたWebアプリケーション攻撃は2億4000万回を超えており、2019年に比べて340%増加した。

特に、アプリ内購入ができるモバイルゲームは一貫した集中攻撃を受けていると指摘。レポートでは、攻撃者がフィッシングキットを利用して、プレイヤーのメールアドレス、パスワード、ログイン情報、ジオロケーション情報を盗み、それを犯罪市場で販売する最新の例を取り上げている。

ゲーム業界に対する全攻撃のうち、プレイヤーのログイン認証情報や個人情報を標的としたSQLインジェクション(SQLi)が59%を占めた。次に続くのは、ローカル・ファイル・インクルージョン(LFI)攻撃(24%)で、アプリケーションやサービス内の機密情報を標的としている。クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃とリモート・ファイル・インクルージョン(RFI)攻撃は、それぞれ8%と7%だった。

また、ビデオゲーム業界は2020年だけで約110億回のパスワードリスト型 (Credential Stuffing)攻撃を受けており、これは前年比の224% に当たる。大規模な攻撃が多く、1日数百万回といった高頻度で発生しており、中には2日間で1億回を超えるほど急増した攻撃も確認されているという。

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