Cato Networksは2015年にイスラエルで創設したスタートアップだ。ネットワークセキュリティのアーキテクチャである「Secure Access Service Edge(SASE)」を提供するベンダーとして設立された。
「ここ2年ほどで、SASEのマーケットは急速に成長した。SD-WANとセキュリティを切り離して考えるユーザーが多かったが、この2つは1つに収斂できる。事実、当社の売上は昨年から2倍になっており、ユーザーの認識の変化も含めてマーケットは成熟してきている」とクレイマー氏は述べた。
Cato Cloudのアーキテクチャ。ネットワーク機能やセキュリティ機能の多くをクラウドで提供する |
同社は全世界で60か所、日本には東京と大阪の2か所にPoP(Point of Presense:接続拠点)を配置している。PoP間を結ぶ同社のバックボーンネットワークはSLA(サービス品質保証制度)がついており、ユーザーはこのPoPに拠点やモバイル端末を接続することで高品質なネットワークを利用することが可能となるという。
「現在、PoPは急激に増加しており、4半期ごとに4つのPoPを増やしているペースだ。数年以内に120拠点まで増やしたい」とクレイマー氏は意気込んだ。
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(左から)Cato Networks CEOのShlomo Kramer(シュロモ・クレイマー)氏、 カントリーマネージャーの田島弘介氏 |