ローカル5Gのオフィスビル活用へ日本初の実証実験、三井不動産とNECネッツエスアイが共同で

三井不動産とNECネッツエスアイは2020年9月30日、ローカル5Gを活用したスマートビルの実現や新たなワークスタイルのサービス提供を目指し、共同実証実験の実施に合意したと発表した。

実証実験は、2020年12月から2021年5月まで、日本橋室町三井タワー内の一部エリアで行う予定で、大規模オフィスビル内でのスタンドアローン方式のローカル5G(4.7GHz帯)を用いた実証実験は、日本初の取り組みという。


バーチャルワークプレイス(左)、VRを活用したリアル・バーチャル間コミュニケーションのイメージ

(1)XRや映像・音声認識技術等を高度に活用したリアル、バーチャル両方のワークプレイスの設置、(2)高速・高セキュリティな無線ネットワークと5Gスマートフォンを活用したPCレスのオフィス環境の整備、(3)ロボットや次世代サイネージを活用したテナント向けサービスの提供やオフィスビル管理といったテーマを設定して実証実験を行う。

NECネッツエスアイは総務省に、本年内に商用のローカル5G無線局免許の制度化が行われる予定の4.7GHz帯域を活用した実験試験局免許を申請。同帯域の商用のローカル5G無線局免許の制度化後は、三井不動産が速やかに商用免許申請を行い、実用化に向けた取り組みを進める計画だ。

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