KDDIは2010年10月18日、冬春商戦向けのau新製品を発表した。発表ずみの「IS03」と、すでに発売している「K006」を含め25機種を投入する。
今回発表されたのは、スマートフォン3機種、従来型の携帯電話16機種、電子書籍端末1機種、タブレット型端末1機種、データ通信専用端末2機種。KDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏は「auらしさとはデザインや先進的な料金、新たなライフスタイルの提案などであり、ワクワク感だと思う。しかし最近は、『先進性を失った』『遅れている』といった批判の声が聞かれていた。スマートフォンで本気のau、こだわりのauを見せていきたい」と意気込みを語った。
KDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏 |
スマートフォン3機種はいずれもAndroid OSを搭載した「Android au」で、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製「REGZA Phone IS04」、シャープ製「IS05」、パンテック製「SIRIUSα IS06」となっている。
REGZA Phone IS04は、約4.0インチフルワイドVGAディスプレイを搭載。モバイルレグザエンジン3.0により、ワンセグやYouTubeなどの動画を高画質で視聴できる。また、レグザリンク機能を利用すれば、IS04で撮影した画像をテレビやPCで再生することも可能。
高画質なREGZA Phone IS04 |
IS05は、本体が約112×55×14mm、重さ約132gとコンパクトサイズで、持ちやすさ、ポケットやバッグへの入れやすさを追求したという。OSはAndrodid 2.2(Froyo)を採用。 AQUOS連携機能により、ブルーレイディスクで録画したテレビ番組をIS05に転送し、外出先で視聴するといった使い方もできる。
コンパクトサイズでカジュアルな「IS05」 |
SIRIUSα IS06は、約3.7インチワイドVGA液晶で、立体アイコンなどの独自UIを搭載する。OSはAndroid 2.2を採用。Flash10.1に対応し、動画やアニメーションコンテンツも閲覧できる。
薄さ11.2mmとスリムな「SIRIUSα IS06」 |
IS04とIS05がワンセグや赤外線、Eメール「●●@ezweb.ne.jp」に対応した“日本仕様”となっている一方、IS06はこれらの機能には非対応で、UIもサムスン電子独自のものを搭載する。コンシューマ事業本部サービス・プロダクト企画本部長の増田和彦氏は「スマートフォンは、グローバル基準と日本仕様のどちらもニーズがあり、どちらか一方に絞ることはできない。今後ともau独自UIを搭載した日本仕様のスマートフォンと、メーカーが考案したUIを搭載したスマートフォンの両方とも出していきたい」と語った。
タブレット型端末は、サムスン電子製の「SMT-i9100」。Android 2.2を搭載し、PCと同じようにFlashコンテンツを閲覧できる。約7.0インチのディスプレイはマルチタッチに対応。海外メーカー製ながら、ISシリーズで採用されている「Ocean Observation UI」と「モリサワフォント」を実装する。IEEE802.11b/g/n準拠のWi-Fiを搭載しており、屋内では「auひかり」などのブロードバンド回線にインターネット接続可能。また屋外では、公衆無線LANサービスのほか、モバイルルーター「Wi-Fi WALKER DATA05」やモバイル無線LANターミナル「NEX-fi」、WiMAXツーターなどと組み合わせて利用できる。
Android 2.2を搭載したタブレット型端末「SMT-i9100」 |