SMB市場で実績伸ばすチェック・ポイント、北海道でセミナーを初開催

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2016年11月11日、JRタワーホテル日航札幌で、「中小企業向け ITセキュリティセミナー 札幌編」を開催した。同社のSMB市場への取り組みが紹介されたほか、パートナー企業や船井総合研究所の那須慎二氏が中小企業のセキュリティをテーマに講演。会場に集まった多くの聴衆が熱心に聞き入った。

フルUTMスループットが速いチェック・ポイント製品UTMスループットとマルウェア検知率――。UTMの基本性能といえる、この2つについて話したのは、システムエンジニアリング部 セキュリティーエキスパートの小林晋崇氏である。

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ システムエンジニアリング部 セキュリティーエキスパート 小林晋崇氏
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ
システムエンジニアリング部 セキュリティーエキスパート 小林晋崇氏

小林氏によると、「各社のUTMのスペック表を見ても、何をどう比べたらいいのか分からない」という声を多くの顧客から聞くという。そこでチェック・ポイントでは、複数ベンダーのUTMの実機を用意し、スループットとマルウェアの検知率を計測してみたそうだ。

その結果、ファイアウォールスループットは他社のUTMの方が速かったが、フルUTMスループットに関しては、チェック・ポイント製品の方が高速なことが分かったという。

「ファイアウォールスループットの方が評価されがちだが、実際に重要なのはフルUTMスループットの方。すべてのセキュリティ機能をオンにしても、スピードが出るのがチェック・ポイント製品だ」と小林氏は語った。

スループットのテスト結果

マルウェア検知率のテストでは、本物のマルウェアを使ってシミュレートを行った。その結果、チェック・ポイントの700シリーズでは1078個すべてのマルウェアをブロックできたのに対し、他社のUTMは458個しかブロックできなかったという。

マルウェア検知率のテスト結果

チェック・ポイント製品を使ったパートナーソリューションが続々チェック・ポイントのパートナー企業も講演した。まずは、ムラテック販売 北海道支店 支店長 畠山正季氏だ。

ムラテック販売 北海道支店 支店長 畠山正季氏
ムラテック販売 北海道支店 支店長 畠山正季氏

同社は今年6月、チェック・ポイントの技術を採用したUTM機能付きストレージボックス「InformationGuard」を発表している。NASとチェック・ポイントのUTMを統合することで、企業のデータをセキュアに守れるのが特徴。MFP連携機能も備えている。

畠山氏によると、UTMのリプレースに合わせてNASも一緒に提案できること、NASの付加価値向上により販売単価をアップできる点が、販売代理店から好評だという。

InformationGuardの特徴

アークン 取締役 ソリューション営業部長の嶺村慶一氏は、同社のトリプルガードアプライアンス「Ahkun EX AntiMalware USAVシリーズ」(以下、USAVシリーズ)を紹介した。

アークン 取締役 ソリューション営業部長 嶺村慶一氏
アークン 取締役 ソリューション営業部長 嶺村慶一氏

USAVシリーズは、チェック・ポイントのUTMを活用し、UTM・エンドポイント・内部統制の「トリプルガード」を1台で実現している。UTM機能については、チェック・ポイント「730」のUTM機能をすべて利用可能。エンドポイントセキュリティは、アークンのクライアントマルウェア対策「Ahkun EX AntiMalware」を採用する。最後の内部統制を担うのは、アークンのPC業務監視ソフト「PasoLog」で、毎日のPC操作をログとして記録し、日報形式で管理者にメールで報告することができる。

「USAVシリーズの最大の特長は、PCの集中管理機能を標準装備していること」と嶺村氏。クラウド上の管理画面から、すべてのPCを集中管理できるという。

Ahkun EX AntiMalware USAVシリーズの特徴

ソフトバンク コマース&サービス(以下、ソフトバンク C&S) 北日本営業推進課の山上浩氏が紹介したのは、同社の「ネットワークセキュリティヘルスチェックサービス Powered by Check Point」だ。

これは、ネットワークに流れているトラフィック情報をもとに定期的にレポートを行うサービス。「企業が無駄な投資をせずに、計画的にセキュリティ対策を進めるためには、定期的な検診が欠かせない。このサービスは、企業版の定期検診を実現するものだ」と山上氏は説明した。

ソフトバンク コマース&サービス 北日本営業推進課 山上浩氏
ソフトバンク コマース&サービス 北日本営業推進課 山上浩氏

具体的なサービスの仕組みはこうだ。社内のLANスイッチのミラーポートに、チェック・ポイント製品を接続してトラフィック情報を収集。集めた情報は、チェック・ポイントのクラウドに送信して分析し、定期的にレポートする。「脅威攻撃侵入情報」や「マルウェア侵入・活動状況」「アプリ/サイト利用状況」「ネットワーク帯域利用状況」の主に4つの視点からセキュリティ状況を可視化でき、“明瞭”な検診結果が得られるという。

主に4つの視点で可視化を行う
ネットワークセキュリティヘルスチェックサービス Powered by Check Point

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