SDN/NFVに関してワンストップで提供できる体制を整える――ファーウェイのSDN/NFV製品のポートフォリオについて教えてください。
シャオ ファーウェイではSDN/NFV製品を一通り取り揃えています。コアネットワークにおいてはvEPCサービスチェインやvIMS、vPCRF、vHSS(Home Subscriber Server)、vSBC(Session Border Controller)、vDRA(Diameter Routing Agent)&DEA(Diameter Edge Agent)などが含まれています。
IP分野では、仮想ルータや仮想ファイアウォールがあります。インフラに関しては、OpenStackに基づいたクラウドOSの「FusionSphere」があります。ハードウェアに関してもサーバやスイッチ、ストレージなど一通り取り揃えています。また、MANO(Management And Network Orchestration)も提供しています。そして通信分野において、ファーウェイは全面的にクラウド化していく方針です。
SDNの分野については、SDNコントローラがあります。これはONOS(Open Network Operating System)のアーキテクチャーに基づくもので、インターフェースはODL(OpenDaylight)につながります。また、SDNのスイッチやルータ、SD-WANソリューションなども取り揃えています。
――SDN/NFVに関しては、ワンストップで提供できる体制を整えているのですね。
シャオ その通りです。ファーウェイはオープンな態度を取り続けています。仮にファーウェイが対応できないことがあるとしても、パートナー企業が多数あるので問題はありません。
SDN/NFVについては、すでに話題づくりの段階を過ぎています。通信事業者がこれを実際に展開する段階に来ているのです。ぜひ、イベントでファーウェイの事業展開を知っていただきたいと思います。
5Gネットワーク構築において通信事業者を力強くサポートしていく――5G分野についてはいかがでしょうか。
シャオ ファーウェイは5G分野で、世界中の通信事業者と共同研究開発をしています。コアネットワーク分野で3つの重要な技術があると考えています。
1つはC-planeとU-planeを分ける技術です。これについてはすでに取り組みを進めており、来年の商用化を目指しています。技術は重要ですが、それだけではいけません。通信事業者と一緒に良い商用ケースを探さなければならないと考えています。
2つ目は、5Gの重要な技術であるMEC(Mobile Edge Computing)です。これについても取り組みをスタートしており、いい商用ケースを探しているところです。
3つ目は、スライシング技術です。2016年3月にバルセロナで開催されたMobile World Congressでスライシングのデモを行い、来場者から注目を集めました。世界中の通信事業者がファーウェイのスライシング技術に注目しており、トップレベルの通信事業者から、「商用ケースについて話したい」というオファーをいただいています。
これら3つの技術のほかに、ネットワークの自動化も重要だと思います。ただ、それには通信事業者の運営システム全体を変えなければならないので、実現するのは少し先になると思います。
すでに5Gに向けての準備ができた段階、あるいは準備するための取り組みを行っている段階まで達しています。ファーウェイは5Gネットワーク構築に関して、お客様を力強くサポートし、一緒にそれを実現していくことを目指しています。
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