大林組/NTTコミュニケーションズIoTとAIで未来の働き方[第3回]「人材不足」時代に備え、IoTで現場作業員の安全確保

働き方や仕事をする環境をより良くするために、IoT/AI技術はどのように使えるのか。次世代のワーススタイルを模索する4つの先進事例を見ながら、その狙いと課題を探る。第3回は、IoTで建設業界の課題解決を目指す大林組/NTTコミュニケーションズの取り組みを紹介する。

日本建設業連合会の予測によれば、2014年には343万人だった建設技能労働者の数は25年に216万人まで減少するという。さらに、年齢構成のピークも現在の40~45歳から50~55歳へと変化する。

「このため作業環境の安全性が今まで以上に重視される。新たな技能労働者の確保・育成とともに、現場就労環境の改善は業界の大きな課題だ」と話すのは、大林組の建築本部で本部長室担当部長兼情報企画課長を務める森川直洋氏だ。

大林組 建築本部 本部長室 担当部長 兼 情報企画課長 森川直洋氏
大林組 建築本部 本部長室 担当部長 兼 情報企画課長 森川直洋氏

同社は昨年からNTTコミュニケーションズとともに、IoTを用いた現場作業員の安全管理の仕組みを構築し、実証実験を行っている。上記の課題にいち早く取り組むためだ。

具体的には、NTTと東レが開発した、着るだけで生体情報を継続して測定できる機能素材「hitoe」を使って現場作業員の心拍数等をリアルタイムに計測(図表)。クラウドで集計したそのデータを現場監督者等が監視することで熱中症対策などに役立てる狙いだ。2015年6月~9月には都内の建築・土木現場で実際に作業員が着用して検証を行っている。

図表 労務管理クラウドソリューション
図表 労務管理クラウドソリューション

月刊テレコミュニケーション2016年5月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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