「C3&S」をコンセプトにUCソリューションをさらに強化続いて、OKIが取り組んできたUCソリューションの特徴について解説した。ここでのキーワードが「変革と継承」。前者はIPテレフォニーやモバイルコミュニケーション、業務システムとの統合などICTプラットフォームやシステム・ツールによりワークスタイルの変革に寄与すること、後者は既存の端末や業務システムなど使い慣れたものの継続利用というだけでなく、日本ならではワークスタイルに合った環境や業務ノウハウなどをうまく継承していくことを指している。
「UC分野では海外製のシステムも多いが、なかなか導入が進んでいない。それは部課やグループ単位で仕事をする日本のビジネス文化に合わないから」と丸井氏は指摘し、この点をきちんと捉えている自社の優位性を強調した。
![]() ![]() |
「変革と継承」を意識したUCソリューションを展開 |
OKIは現在、ワークスタイル変革を支援するソリューションのコンセプトとして「C3&S(シーキューブス)」を標榜している。これは、“変革”に必要な3つのC=Contact/Communication/Convergenceと、既存資産の継承=Successionの組み合わせによって、新しいワークスタイルを無理なく導入できる環境を提供することを意味している。
![]() ![]() |
「C3&S」の概要 |
具体的には、自社で開発する「C3&Sプラットフォーム」製品群を中核に、グループ・パートナー企業やソフトウェアベンダーとも広く連携して「C3&Sコンポーネント」「C3&Sプロフェッショナルサービス」「C3&Sアプリケーション」の分類でそれぞれ商材の拡充を図り、多様なニーズに対応する付加価値の高い総合的なソリューションを提供していくという。
丸井氏は、他社製品との連携などによって実現したソリューションとして、カラー複合機と電話端末の連携、外付けサーバを使った発着信履歴検索機能などの事例についても解説した。
相手の感情も分かる臨場感あるバーチャルオフィスを実現将来のオフィスや働き方はどのように変化していくのか――。講演の最後には、OKIの次世代UC戦略として「働く場の仮想化(バーチャル化)」も紹介された。
ICTの進化によって、いまやロケーションにとらわれない柔軟な働き方を実現するのは十分可能となっている。ただ、「ツールを頼りすぎるとコミュニケーションが希薄化し、連帯感の欠如、組織力の低下といった課題が生じる」と丸井氏は指摘。
その解決策として、離れていても相手の感情が分かる臨場感のあるバーチャルオフィスを提示。イメージ映像をスクリーンに映したうえで、同様の仕組みをすでに具現化していることを明かした。
![]() ![]() |
臨場感あるバーチャルオフィスのイメージ映像 |