
(左から)アイリスオーヤマ 代表取締役社長 大山晃弘氏、NTT西日本 代表取締役社長 北村亮太氏
NTT西日本、アイリスオーヤマ、アイリスオーヤマグループのシンクロボは2025年10月29日に記者説明会を開催し、フィジカルAI・IoT分野で業務提携を締結したと発表した。
具体的には、アイリスオーヤマとシンクロボが開発する清掃ロボット「JILBY」(ジルビー)と、NTT西日本グループのNTTビジネスソリューションズが今年12月15日から提供する「AIロボティクスプラットフォーム」を連携させ、誰でも簡単かつ安全にロボットが使える環境を整備する。
NTT西日本 代表取締役社長の北村亮太氏は、AIロボティクスプラットフォームの特徴について、「異なる種類のロボットを制御・運用・監視するための機能を搭載し、生成AIやネットワークサービスもワンストップで提供できる」と語った。
協業の第一弾として、両社はまずAIロボティクスプラットフォームに「清掃ロボット向けAIエージェント」を実装する。これにより、スマホやタブレット上から複数のJILBYに清掃を指示することが可能になる。

AIエージェント機能の概要
また、バッテリーの残量や充電すべきタイミングをスマホに通知したり、「金曜日の5Fは他の日よりも40%汚れが多い。金曜日だけ5Fを2回掃除すべき」といった提案やレポート提出なども行ってくれるという。

AIエージェントがレポート提出や改善提案を行う
このAIエージェントには、NTT版LLM(大規模言語モデル)のtsuzumiとChatGPTを活用している。「日本語の理解に優れたtsuzumiと、会話の応答や推論に強いChatGPTを組み合わせることで、ロボットへの指示やロボットからの提案を手軽に受けられる」と北村氏は説明した。
将来的には、「アイリスオーヤマの製品やサービスに、NTT西日本グループのAI技術などを組み込んだ新たなソリューションの開発や、両社の販売チャネルを活用した効率的なマーケティング活動に取り組む」とアイリスオーヤマ 代表取締役社長の大山晃弘氏は意気込んだ。








