エリクソンとVodafone(ボーダフォン)は2025年10月14日、欧州および中東の複数の主要市場において、Vodafoneのネットワーク基盤を最新化するための5年間の戦略的パートナーシップ締結を発表した。日本法人のエリクソン・ジャパンが10月21日にアナウンスした。
発表によれば、エリクソンはアイルランド、オランダ、ポルトガルにおいてVodafoneの単独RANベンダーとなり、ドイツ、ルーマニア、エジプトでも主要ベンダーとなる。
VodafoneのRANインフラと管理の最新化は、5G SA(スタンドアロン)の広範な展開の基盤を築くもので、消費者および企業向けに性能保証型の差別化された接続ソリューションを提供可能にするという。
Vodafoneは本パートナーシップに基づき、各市場における自社ネットワーク全体にエリクソンの最新かつオープンRAN対応のMassive MIMO無線機とRANコンピューティングソリューション、5G Advanced RANソフトウェア機能を広範に導入する。
また、欧州全域にわたる本契約では、エリクソンのネットワーク運用自動化基盤である、Intelligent Automation Platformと複数のAI搭載rAppsの導入が含まれる。市場ごとに順次展開され、自動化されたRAN最適化、エネルギー効率の向上、マルチベンダー環境でのネットワーク管理が可能になるとしている。
マルチベンダーRAN管理用プラットフォームとrAppsは最初にドイツ市場に導入し、2025年第4四半期に開始される。