「Web電話帳」がコミュニケーションの起点になる
このようにコミュニケーション方法を変え、働き方を変革したNTT Comだが、「コミュニケーションの起点になるのはWeb電話帳だ」と高山氏は言う。
Web電話帳がすべてのコミュニケーションの起点 |
Web電話帳で相手のプレゼンスを確認し、利用するコミュニケーションツールを選択。1対1のIMでスタートしたコミュニケーションを、複数人によるWeb会議へとシームレスに発展させていくことも可能だ。
オフィス内におけるNTT Comのコミュニケーション環境 |
社外でもWeb電話帳が起点になる。私物のスマートフォンからクラウド上のWeb電話帳を利用し、同様にプレゼンスを確認したうえでコミュニケーションが取れる。電話については、NTT ComのVoIP通話アプリ「050 plus」をインストールし、050番号から発信する通話料金を会社負担するようにした。
また、会社の0AB~J番号による発着信もスマートフォンで行える。0AB~J番号の着信を可能にするのは、シングルナンバーリーチといわれる機能。社内の電話機に着信があると、同時にスマートフォンにも着信させられる。「Web電話帳のサーバーとUCサーバーが連携しているので、発信者の名前もスマートフォンに表示される」そうだ。
会社の0AB~J番号による発信は、コールバック(V字発信)機能を利用して実現している。コールバックの場合、通常であれば通話料が2倍かかってしまうが、NTT Comの直収電話サービスを利用すると、会社の固定電話から発信するのと同じ料金で通話できるという。
外出先でのNTT Comのコミュニケーション環境 |
ワークスタイル変革を可能にした3つのサービス
NTT Comが社内のコミュニケーションの改革を進めていくうえで導入したソリューションは「Arcstar UCaaS」「Web電話帳」「050 plus W-mode」の3つだ。いずれもNTT Comが提供するサービスである。
NTT Comが社内導入した3つのサービス |
Arcstar UCaaSは、UCを実現するクラウド型コミュニケーションサービスだ。NTT ComのVPNサービス「Arcstar Universal One グローバル」が利用できる160の国と地域でも使えるため、海外に拠点を持つ企業にも大変適している。「PCだけでなく、スマートフォンやタブレット端末など、マルチデバイスに対応しているのも特徴の1つだ」(高山氏)。
このArcstar UCaaSとWeb電話帳が組み合わさることで、シームレスなコミュニケーションが実現する。
すべてのコミュニケーションのトリガーとなるWeb電話帳は、端末には通話履歴やアドレスデータを残さないため、セキュリティ面も安心。Active Directoryと連携でき、社員のデータをクラウド上で一元管理することも可能だ。今年10月からは、PCとスマートフォンだけではなく、フィーチャーフォンでもWeb電話帳を利用できるようになる。
050 plus W-modeは、通話料金の公私分計の機能を備えたVoIP通話アプリである。ビジネス用の電話番号は050番号になるため、個人の番号を取引先に知られることもない。マルチキャリア対応で、フィーチャーフォンでも利用できる。
NTT Comでは、これら3つのサービスをパッケージにしたメニューも用意している。「まずはリーズナブルなBYODパッケージから始めてもらい、徐々にUCが使えるパッケージへと移行してもらいたい」と高山氏はアピールした。
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