ワークスタイル変革Day UCサミット2013レポートNTT Com高山氏「UCとBYODでワークスタイル変革を成功させるポイント」

UCとスマートフォンのBYODによるワークスタイル変革に今年度から取り組んでいるNTTコミュニケーションズ。同社の高山充氏は9月10日に開催された「UCサミット2013」で、自社での経験をもとにワークスタイル変革の成功のカギを語った。

最近、いたるところでワークスタイル変革の必要性が唱えられているが、そもそもなぜ働き方を変える必要があるのか――。

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の高山充氏は、「ビジネスに革新をもたらすためだ」としたうえで、ワークスタイル変革を行うのに最も重要なことは、「いつでも、どこでも、どんなデバイスでも、どんなスタイルでもコミュニケーションを取れる環境を構築することだ」と指摘。NTT Comがどのように実現したのかを説明した。

NTTコミュニケーションズ 高山充氏
NTTコミュニケーションズ ボイス&ビデオコミュニケーションサービス部担当部長 高山充氏

高山氏は、NTT Comのワークスタイル変革について、4つのシーンに分けて紹介した。まずはモバイル電話機を利用するシーンである。

NTT Comでは従来、内線電話端末として構内PHS端末を社員に貸与していた。さらに営業担当者などの外出する機会が多い社員にはフィーチャーフォンも配布。個人のスマートフォンなどを合わせると、社員によっては3台以上のモバイル端末を持ち歩くことになり、管理するのが面倒になっていた。

そこで同社はPHSとフィーチャーフォンの貸与をやめ、社員個人のスマートフォンを業務利用するBYODを取り入れた。これにより社員は自分のスマートフォン1台でどこからでも電話できるようになった。

2つめはアドレス帳を利用するシーン。NTT Comの社員の多くは以前、構内PHS端末に顧客やパートナー企業などの電話番号を登録しており、PHSはいわばアドレス帳の役割を果たしていた。それが使えなくなることで不便が生じる。そこで同社は自社ソリューションである「Web電話帳」を活用し、スマートフォンからクラウド上の電話帳を利用できるようにした。

3つめは社内電話を利用するシーンだ。PHSを回収した代わりにソフトフォンを導入したことで、Web電話帳と連携してコンタクトしたい相手のプレゼンス(在席状態)を確認できるようになった。これにより、相手の状況に合わせてインスタントメッセージ(IM)を送ったり、メールを送信したり、電話をかけたり、最適なコミュニケーション手段を選択できるようになった。

最後はテレビ会議の利用シーンである。NTT Comは国内だけでなく、海外にも数多くの拠点があり、テレビ会議のニーズは高い。だが、テレビ会議を行うには参加者のスケジュール調整を行い、会議室とテレビ会議システムを予約し、会議したい相手に招待メールを送り、さらには30分~1時間かけてテレビ会議システムをセットアップするといった大変な手間がかかっていた。

こうした状況を改善するため、NTT ComはWeb会議を導入。自席のPCで即座にWeb会議を行えるようにした。ワンクリックで資料共有も行える。

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