イー・アクセス、LTE実証実験で291Mbpsを達成

イー・アクセスは2013年9月18日、1.7GHz帯を使ったフィールド実証実験に関する説明会を開催した。

実証実験で利用したのは今年中にも携帯電話向けに割当てが予定されている1.7GHz帯の5MHz幅の周波数(以下、F0)で、それに隣接するイー・アクセスに割り当てられている15MHz幅の周波数(以下、F1~F3)を使い、連続した20MHz幅としてLTEの高度化技術の通信品質や通信速度(スループット)の評価を行った。

1.7GHzでは、イー・アクセスに隣接する5MHz幅の追加割当が予定されている

登壇した取締役名誉会長の千本倖生氏は「F0は3年前から準備をしており、すべての基地局と、現在販売中の端末に実装を完了している。割当を受けたら、すぐに100Mbps以上の高速サービスを利用できる」とアピール。1.7GHz帯で20MHz幅になればTTドコモとイコールフッティングになり、「競争が活性化し、安く利用できるようになる」(千本氏)という。

イー・アクセス取締役名誉会長の千本倖生氏

実証実験の結果、10MHz+10MHz幅CA(キャリアアグリゲーション)と連続20MHz幅では、連続20MHz幅の方が下り伝送速度が速いことを確認した。これは、連続20MHz幅の方が周波数利用効率が約4.5%高いためという。

また、4×4 MIMOと2×2 MIMOでは、両方方式とも規格上の下り最大速度に近い速度を確認。なかでも4×4 MIMOは下り最大291Mbpsを記録した。

4×4 MIMOで下り最大291Mbpsを記録した

このほか、2×2 MIMOでは「STREAM X」など、下り最大150Mbpsを実現するUE Category4に対応した既存端末でも実験を行い、下り148Mbpsを実現したという。

代表取締役社長のエリック・ガン氏は「20MHz幅が確保できなければ、LTEを75Mbps以上に高速化する見通しが立たなくなる。F0の割当を受けたら、112Mbpsのサービスをなるべく早く提供したい」と語った。

イー・アクセス代表取締役社長のエリック・ガン氏

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