NTTドコモとビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は2013年9月17日、モバイルに特化したプリペイドカードサービス「ドコモ口座 Visaプリペイド」を同月18日より提供すると発表した。
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ビザ・ワールドワイド・ジャパン代表取締役の岡本和彦氏(左)とNTTドコモ常務執行役員スマートライフビジネス本部長の阿佐美弘恭氏 |
ドコモが携帯電話やスマートフォンの利用者向けに提供している「ドコモ口座」に入金(送金)すると、ドコモ口座サイトでバーチャルカードが発行される。それをインターネット上の国内外のVisa加盟店で購入時に、通常のクレジットカードのようにカード番号を入力すると決済できる。決済代金は、ドコモ口座から引き落とされる。
ドコモ常務執行役員スマートライフビジネス本部長の阿佐美弘恭氏は「イーコマースに興味を持つ人が増え、需要も拡大している。支払い手段を多様化するという目的から、プリペイドサービスにVisaと一緒に挑戦する」と説明した。
同サービスは、使い捨てタイプの「ワンタイムプラン」と、日常的に利用するユーザー向けの「定額パックプランを用意する。ワンタイムプランは、カード番号発行手数料が1回当たり105円、月額利用料は無料。カードの有効期間は10日間。一方、定額パックプランは、ワンタイムカードと3年間有効のレギュラーカードがセットで、カード番号発行手数料となる代わりに、月額利用料が210円となっている。いずれも、ドコモ口座の利用限度額である50万円/月までの範囲内で利用できる。
ビザ・ワールドワイド・ジャパンによると、日本の個人消費におけるカード取引は14%にとどまっており、現金による決済が中心。しかし、海外では後払いのプリペイドカードよりも、即時払いのデビッドカードや前払いのプリペイドカードによる決済が全体の約6割を占める。同社代表取締役の岡本和彦氏は「日本でもプリペイドによる決済サービスは確実に伸びる」と語った。