AIモデルを中小産廃業者が「自走型」で開発、NTTComがノーコードツール活用で支援

データ分析による業務DXは、中小企業にはハードルが高い。外注するには多大なコストがかかり、かといって、プログラミングやデータ分析の知見を持つ人材の獲得や育成は容易ではない。これに挑んだのが、産業廃棄物処理業を営む住吉工業(山口県)。NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が提供するノーコードデータ分析ツール「Node-AI」を活用して、水質予測AIを自ら開発した。

年間504時間、100万円の人件費を削減

15年分のデータを学習し、2024年11月のデータを用いて評価した結果、精度が±0.2以内の予測値が87.5%となり、実用に耐えうることが立証できた。

分析内容と結果

分析内容と結果

住吉工業では、この水質予測AIを活用すれば1年あたり最大で504時間分の稼働削減が見込めると試算。人件費にして100万円以上の削減効果があるという。

この成果を踏まえて、今後は複数地点での水質を予測するAIモデルの開発を計画しているという。実際にAIモデルの開発を担当した住吉工業 環境産業部のオガワ泰舗氏は「気象庁の気象予報データも加えることで、さらに精度の高い予測を行うことを目指す。IoTセンサーのデータを使った水質のリアルタイム可視化も目指したい」と語った。

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