世界初! NICTとソニーが光ファイバー通信向けの面発光レーザーの開発に成功

情報通信研究機構(NICT)とソニーセミコンダクタソリューションズ(ソニー)は2025年4月10日、光ファイバー通信に使用できる実用的な面発光レーザーの開発に世界で初めて成功したと発表した。

今回開発に成功した面発光レーザー(VCSEL)は、量子ドットと呼ばれるナノスケールの半導体粒子を発光材料として利用していることが特徴。光ファイバー通信システムにおいて、光源の小型化や低消費電力化が可能になるほか、大量生産による低コスト化や集積化による高出力化も期待できるとしている。

面発光レーザーの模式図と量子ドット

面発光レーザーの模式図と量子ドット

NICTの高精度な結晶成長技術とソニーの高度な加工技術によって可能になった。共同研究において、量子ドットを発光材料として利用することで、光ファイバー通信に使われる波長である1550nm帯用VCSELの電流駆動に世界で初めて成功した。

今後は、今回確立した量子ドットを用いたVCSELの技術を活用し、Beyond 5G時代の光ファイバ通信システムの更なる大容量化及び低消費電力化を目指した技術検討を進めていく。

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