JCN、KDDIの「Smart TV Box」を使った新サービスを開始

KDDIグループのジャパンケーブルネット(JCN)は2012年11月28日、KDDIが開発したケーブルテレビ向けセットトップボックス(STB)「Smart TV Box」を利用する「JCNスマートテレビ」サービスの提供を開始した。

Smart TV Boxはパナソニック製で、Android 4.0を搭載。地デジやBS、ケーブルテレビの放送に加えて、下り最大100Mbpsのインターネット接続サービスにも対応する。

Android 4.0を搭載したSTB「Smart TV Box」

料金コースは、「スマートマックス」と「スマートマックスwithタブレット」の2種類を用意。スマートマックスは、月額9450円(税込、以下同)で72チャンネル以上のテレビサービスとインターネット接続サービスが利用できる。月額525円を追加するとケーブルプラス電話も利用可能だ。

スマートマックスwithタブレットは、タブレット端末の購入代金4935円と月額1万1025円をセットにしたもの。タブレットは、NECの10.1インチ端末「LifeTouch L」を採用する。専用リモコンとして利用できるほか、無線LAN対応やDLNA準拠により放送中の番組やSTBに録画した番組をリビング以外の好きな場所で視聴できるセカンドスクリーンとしての役割も担う。2年後には、自動的にスマートマックスコースに移行する。

使い方がわからないユーザー向けに、地域の担当者が訪問して使い方を指導する訪問サポートも行う。

JCNとKDDIは同日、サービス発表会を開催した。その席上、JCN代表取締役社長の藤本勇治氏は「日本でもスマートテレビ時代は必ず到来する。お茶の間のテレビでインターネットが体験できるようにすることは大きな革命になる」と意気込みを語った。

(右から)JCN代表取締役社長の藤本勇治氏、JCNのCMキャラクターを務める俳優の松平健さん、KDDI代表取締役執行役員専務の髙橋誠氏

ただ、この数年間に薄型テレビを購入した家庭が多く、スマートテレビに対応した機種に再び買い替えなければならないことが普及の阻害要因となりうることから、JCNでは、現在使っているテレビでスマートテレビを利用できるサービスや、KDDIのスマートフォンと連携したサービスを提案していく。

一例として、CATVのコミュニティチャンネルの放送番組を動画で配信する「地元情報 じーもっと」を提供する。また、auスマートフォン向けサービス「auスマートパス」「ビデオパス」「うたパス」なども利用できる。すでにauスマートフォンでこれらのサービスを利用している場合、追加料金は不要で同じIDでJCNスマートテレビでも楽しめる。今後は、ネットスーパーや通販などのサービスの提供も予定している。

スマートマックスは、KDDIのスマートフォン利用料金が月額1480円割り引かれる「auスマートバリュー」の対象にもなる。例えば4人家族の場合、スマートマックスが実質、月額4055円で利用できるという。

KDDI代表取締役執行役員専務の髙橋誠氏は「ケーブルテレビとauを組み合わせることで、『お客様に一番近い』サービスを実現する」としている。

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