ジュニパーが通信事業者/SP向け新製品を発表

ジュニパーネットワークスは2012年10月23日、通信事業者/サービスプロバイダ(SP)向けの新製品群を発表した。リリースしたのは、エッジルーターの新製品「MX2020/2010 3D ユニバーサル・エッジルーター」と、同社にとってエッジ向けでは初となるハイパーバイザ「JunosV App Engine」だ。マーケティング部統括部長の近藤雅樹氏は「既存設備を活用しながら、新サービスの迅速な展開やコスト効率化といった課題解決に役立つ」とその狙いを語った。

ジュニパーネットワークス マーケティング部統括部長 近藤雅樹氏

MX2020/2010は、最大80Tbpsまで拡張可能なシャーシ型ルーターであり、同社のエッジルーターシリーズにおけるハイエンド製品となる。近藤氏によれば、「今後10年のサービス展開を見据えた製品」として設計されており、これとJunosV App Engineとの組み合わせにより、通信事業者/SPの抱える3つのニーズ、①新たな収益源の確立、②迅速なサービス展開、③トラフィック急増に対する拡張性に応えるという。

新製品「MX2020/2010」を加えたエッジルーター製品ラインナップ

本製品の目玉は、ビデオコンテンツ配信サービスの効率化などに貢献する「ユニバーサルエッジ」と呼ぶ新コンセプトだ。これまでは宅内のホームゲートウェイ(ホームGW)等に内蔵されていたサービス提供のための機能を簡略化し、SP側のエッジルーターでより複雑な機能を提供させるというもの。従来の形態においては数多くのホームGWの管理や、新サービスの提供に伴う機能追加・アップデートに負荷がかかっていたが、それらの機能をエッジルーター側で担うことで管理負荷の軽減や機能追加の迅速化につながる。

もう1つのJunosV App Engineは、KVMハイパーバイザ上でネットワークアプリケーション等の開発を可能にするものだ。従来から提供してきたSDKに比べて開発が容易になるという。ジュニパーはこれにより、多彩なサードパーティアプリケーションの開発を促す狙いだ。このエンジンはソフトウェアで提供され、MXシリーズ共通で使えるラインカードに搭載される。

「JunosV App Engine」は、MXシリーズ用のラインカードへの搭載、およびアプライアンスとして提供される

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