KDDIは2012年10月1日、法人企業向けにセミナーを開催し、iPhone 5のスペックについての講演や、法人向けソリューションのデモおよび事例紹介を行った。
講演したスマートソリューション部長・原田圭悟氏によると、現在、KDDIが提供するスマートソリューションを導入している企業から評価されている点は、「auの通信エリアと回線品質への満足感や、スマートデバイス・固定回線等の準備からホスティングをワンストップで提供できること、そしてマルチOSに対応することなどが共通している」という。
事例紹介に併せて、KDDIと法人契約をしてiPhone 5の導入をいち早く決定した企業についても公開された。そのうちの1社である建築設計事務所の佐藤総合計画は、導入の決め手としてiPhone 5がLTE対応であることやテザリングが可能になることのほか、最新のデバイスを使うことで所員のモチベーションアップにつながることを挙げた。
また、管材・住宅設備機器の販売を手掛ける橋本総業がiPhone 5の導入を決定したのも、テザリングを利用してiPadを活用するためだという。
テザリングの利用に対する企業からのニーズの高さがうかがえる |
このほか、KDDIが内製したiPhone 5を活用したアプリケーションも公開された。その一部を紹介しよう。
■Twitter分析アプリ・・・同一のタグやキーワードに対する複数のツイートを、年代や性別、地域ごとに表示したり、それらの内容を中立的・肯定的・否定的の3タイプに分類したりできる
■超音波ファイル共有アプリ・・・超音波(モスキート音)を利用してファイルを送受信する。ペアリングやあて先の入力が不要で、一対多での送信が可能
■音声お届けアプリ・・・音声を録音しファイルを作成後、相手番号宛に送信すると、クラウドを介して相手にファイルが届く。相手にはファイルが届いたことがiPhone備え付けのプッシュにより通知される。業務利用のほか、災害時の連絡手段としての役割も想定して開発された
Twitter分析アプリはユーザー動向を把握するのに活用される |
KDDIは業務用アプリの自社開発と並行して開発ベンダーとも連携し、ラインアップの拡充を進めるという。