マクニカは2024年9月19日、米Coherent(コヒーレント)社の100G ZR DCO 光トランシーバーの量産受注を開始したことを発表した。
Coherentの100G ZR DCOは、トランスポンダー(光変換装置)の機能を光モジュールに統合した製品だ。従来の光伝送システムでは、トランスポンダーが必要になることから投資コストや消費電力、設置スペースなどの課題があった。
本製品を利用することでトランスポンダーが不要
本製品を採用することで、Coherent独自のデジタル信号処理技術により、高い伝送性能と信頼性を実現しながら、トランスポンダーを用いることなく柔軟かつシンプルな構成にてネットワークを拡張することができる(上図表)。
加えて、本製品はCoherentが特許を取得した自動波長設定機能である「Flextune」を搭載しているため、ネットワーク構築に要する時間を大幅に短縮することができるという(下図表)。
波長の自動設定機能により導入期間を大幅に短縮
今回マクニカは、本製品(Standard Power)の量産開始に伴い日本市場での正式受注を開始。また、フィールドトライアルを希望する通信事業者や自社製品への搭載を希望する通信機器ベンダーからの問い合わせも受け付けている。