ドコモとSKテレコム、vRAN基地局装置の技術的な展望に関するホワイトぺーパー

NTTドコモは2024年2月20日、韓国SKテレコム(以下、SKT)との技術協力の新たな成果として、仮想化技術を活用した基地局装置に対する技術的な展望を取りまとめたホワイトペーパーを共同作成し公開したと発表した。

今回のホワイトペーパーは、仮想化技術を用いた基地局装置(以下、vRAN基地局装置)のモバイルネットワークへの導入について、両社のこれまでのネットワーク構築や運用の経験に基づき、通信事業者の視点からの技術的な展望をまとめている。基地局装置製造ベンダーに対する要望提示や通信事業者への技術的な知見共有も目的とする。

vRAN 基地局装置の信号処理を担うアクセラレーター技術の比較

主な内容は以下の通り。

・vRAN基地局装置の導入において鍵となる技術の発展の方向性に関する考察
⁃処理能力のさらなる拡大や、消費電力の低減の重要性
⁃仮想化技術の特長機能(例:リソースプーリング、スケーリング、自動復旧)の早期実装の重要性
⁃vRAN基地局装置向けのインテグレーション技術・ツールのさらなる充実化の重要性

・vRAN基地局装置の実装に鍵となる信号処理に関わるアクセラレーター技術に関する考察
⁃独自の検討に基づく、アクセラレーター構成の違いやネットワーク構成の違いを考慮した通信容量、消費電力、複雑性に関する技術的な分析 ドコモとSKTは、2022年11月に基本合意書を締結し、次世代通信インフラ技術分野において5G Evolutionおよび6Gに関わる技術検討を協力し進めている。2023年2月には、モバイルネットワークの省電力化とその関連技術、および6Gの要求条件に関するホワイトペーパーを公開した。

今後もドコモとSKTは、5G Evolutionおよび6Gの実現に向けて、5Gのさらなる競争力強化化や運用効率化、6Gの国際的な標準化活動や技術検証など様々な分野で技術協力を進め、得られた知見や革新的な技術を世界に発信していくとしている。

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