ソフトバンクの中間決算、純利益でKDDIを逆転 ~900MHz帯は許認可前に機器・工事を発注

ソフトバンクは2011年10月27日、2012年3月期第2四半期決算を発表した。上半期(4~9月)の連結営業収益は前年同期比5%増の1兆5356億円、連結営業利益は同18%増の3732億円で増収増益。連結純利益は同2.8倍の2172億円で3年連続の最高益となった。

説明に立った孫正義社長は、「連結純利益で初めてKDDI(1410億円)を逆転した」と強調、NTTドコモを抜くのも「時間の問題」と述べた。

主力の移動通信事業は売上が前年同期比14%増の7118億円。営業利益は同21%増の2500億円で、移動通信事業単独でKDDI(2311億円)を初めて上回った。

移動通信事業の営業利益が大きく伸びたと強調する孫正義社長
移動通信事業の営業利益が大きく伸びたと強調する孫正義社長

孫社長はこうした好業績を強調した上で、2014年度末までに純有利子負債をゼロとするなどのコミットメントに変更がないことを改めて示した。

また2008年から続いてきたソフトバンクによるiPhoneの独占販売が、10月14日のKDDIによるiPhone 4Sの販売開始で崩れたことで、ソフトバンクの事業の成長性を疑問視する見方があることに対して、孫社長は(1)当初、前モデルの数10%増とみていたiPhone 4Sの予約数の伸びが数100%に達したこと、(2)機能面でKDDI版のiPhone 4Sより優位であることなどを材料に、懸念されていた顧客流出は避けられ、iPhone 4Sが今後純増に貢献するという見通しを示した。

その上で「唯一の弱点」である通信品質問題について説明、(1)解約の最も大きな要因となる自宅での接続率が改善され、他社並となっていること、(2)トラフィックオフロード対策として整備を進めている無線LANアクセスポイントの数が10月25日現在で12万5000に達し、KDDIの約3万、ドコモの6800を大きく上回っていることなど、対策の進展を強調した。

通信品質改善の切り札となると期待されている新周波数帯900MHz帯については、700MHz帯との併願を想定している他社とは異なり、「不退転の覚悟」で900MHz帯の単独申請を行う意向を改めて表明、「許認可が得られれば2012年夏にサービスを開始する」と語った。質疑応答で孫社長は「自らリスクを取って」既に機器の発注や建設工事の手配などを進めていることを明らかにし、これにより2012年夏のサービス開始後にエリアを「垂直立ち上げ」する考えを示した。

すでに900MHz帯の機器発注や工事の手配が進められている
すでに900MHz帯の機器発注や工事の手配が進められている

さらにソフトバンクが株式の3分の1を持つ中国アリババグループの時価総額が2.7兆円と評価されたことや、同社のEC事業Taobaoの売上高が米アマゾンの2.8兆円を上回る5兆円に達していることをアピール。また4月にモバイル広告の米InMobiの筆頭株主になったことや、インド最大の携帯電話事業者バーティと共同でSNSや電子商取引などを手掛ける合弁企業の立ち上げを進めていることを紹介した。

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