SPECIAL TOPICリリース16準拠の5Gエッジゲートウェイ 上り360Mbps超の高速通信を実現!

IDYの「iR730B」は、5Gによるエッジコンピューティング環境を実現するゲートウェイ。UL 2×2 MIMOや準同期TDDに対応し、上り360Mbps超の高速通信が可能だ。独自の放熱構造や耐振動・耐衝撃性能により、工場や工事現場など厳しい要件が求められる屋内外のユースケースで活躍している。

ローカル5Gを導入する際の課題の1つに、端末選びがある。

対応端末の種類がまだ限られているうえ、高速大容量、低遅延、多数同時接続というローカル5Gのメリットを最大限発揮するには、企業や自治体ごとに大きく異なる通信仕様や環境に耐えうることが必要となるからだ。

こうした中で、製造業をはじめとする様々な産業で高い支持を集め、活用されている端末がある。IDYの5Gエッジゲートウェイ「iR730B」だ。

「iR730B」はノイズや放熱に優れた金属筐体を採用する

「iR730B」はノイズや放熱に優れた金属筐体を採用する

IDYは、産業向けルーターやゲートウェイ、アンテナなどを開発・製造する企業。LTEを搭載したiR700B/iR720Bシリーズでは高速鉄道や自動販売機、デジタルサイネージなどに豊富な導入実績を有する。iR730Bはその5G対応機だ。

iR730Bは、日本ではキャリア5Gのほかローカル5Gでも使われている国際バンドn79(4.5~4.9GHz)に対応しており、UL 2×2 MIMOや準同期TDDといったローカル5Gならではの機能も備える。

IDYによると、UL 2×2 MIMOと2:6(下り:上り)の準同期により、上り最大361Mbps、平均284Mbps(実測値)という高速通信を実現し、高精細映像をアップロードする放送用途にも十分対応することができる。

だが、iR730Bの特長はそれだけではない。ここから詳しく紹介しよう。

企業独自のアプリを実装可能 導入環境に応じたアンテナを選択

「ローカル5Gのメリットの1つである低遅延を活かすには、端末内で処理して返答した方がいい場合があり、導入環境によっては、端末内で判断し処理を実行する独自アプリケーションの搭載が重要になります」とIDY 代表取締役社長の本田和明氏は話す。

IDY 代表取締役社長 本田和明氏

IDY 代表取締役社長 本田和明氏

iR730Bは本体に大規模プログラムメモリを搭載しており、導入企業は独自アプリケーションを実装したエッジコンピューティングを実現することができる。

また、iR730Bの内部には大容量のモジュールベイ(5G RFモジュールを搭載するスペース)を装備している。通常、M.2インターフェースのサイズは30×40mmだが、5G RFモジュールは横幅が50~52mmのものもある。iR730Bは横幅が42~52mmの可変式で、メーカーやサイズの異なるモジュールでも搭載することが可能だ。

この大容量モジュールベイにより、5Gモジュールを交換するだけで5Gの最新規格に対応することができ、開発期間が大幅に短縮される。それだけラインナップを拡充しやすく、iR730Bも3GPPのリリース16対応モデル「iR730B-101」をいち早くリリースした。同機はクアルコム製Snapdragon「X62」を搭載しており、従来モデルと比べてより多くのバンドにSAで接続することができる。

また、iR730Bは内蔵アンテナを搭載せず、外部にSMAアンテナ端子を装備する。端末は必ずしも電波環境の良い場所に設置できるとは限らない。屋外で使用するには防水機能が求められることもある。このためIDYでは、各種周波数や環境に応じたアンテナを多数取り揃えている。ローカル5G環境の構築において、アンテナは重要な要素の1つだ。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

FEATURE特集

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。