ai6は2023年8月21日、Wi-Fiセンシングの対応デバイス、APIサービス、API技術仕様書等をパッケージにした「Wi-FiセンシングAPIトライアルキット」の提供を開始すると発表した。
Wi-Fiセンシングのイメージ
Wi-Fiセンシングとは無線LANの電波を用いてセンシングする技術であり、2024年9月にはIEEE 802.11bfとして規格化される（参考記事：＜IEEE 802.11bfとは？＞Wi-Fiセンシングで侵入者も転倒も無線で検知｜BUSINESS NETWORK）。屋内環境における人や物の詳細な動きの検知への活用が期待されている。
Wi-Fiセンシングの技術およびデバイスを開発しているai6は、サービスやソリューションの提供者、あるいは矯正団体や不動産団体に向け、技術検証やサービス開発に用いるために同キットを提供する。ユーザー自身で検知データを自由に利用できるため、アイデア次第で様々なサービス・アプリケーションを作り出すことができるとしている。
サービスイメージとAPI機能概要
キット内容に含まれるWi-Fiセンシングデバイスには、室内の動きをセンシングするSoft Securityエンジン向けか、室内での活動履歴や睡眠状態をセンシングするWellbeingエンジン向けのものがあり、用途に応じて選択する。
検知したデータを取得するためのAPIもキットに含み、Soft Securityは3カ月4万5000円、Wellbeing向けは同じく5万4000円から利用でき、利用期間はほかに6カ月、12カ月から選択する。それぞれのエンジンを活用し、高齢者や子供の見守り、高齢者施設の業務サポート、会社や家庭のセキュリティーサービス、健康管理サービス、会議室や宿泊施設等の利用状況把握サービスなどのサービスに応用することが想定されているという。
ほか、キットにはAPI技術仕様書が含まれ、有償オプションとしてリファレンスアプリケーションと技術サポートも用意する。
キット内容
キットの申し込みはウェブサイトより行う。商用利用の際は、ai6に対して別途商用条件でのAPI利用申し込みと対応デバイスの基本取引契約の締結が必要。
