ノキアが高速ローカル5Gを披露、準同期+CAで「下り1.8Gbps/上り440Mbps」

2023年7月27日にノキア日本法人が開催した年次イベント「Nokia Connected Future 2023」では、通信事業者向けのRAN製品に加えてローカル5G/プライベートLTE関連ソリューションも展示されていた。100MHz幅×2のキャリアアグリゲーション(CA)によって下り1.8Gbpsの超高速通信を実現。上下比率が4:6の準同期TDD1で、上りでも440Mbpsの高速通信が使える。

通信事業者向けソリューションのみならず、近年は一般企業向けのローカル5GやプライベートLTEにも注力するノキア。同社は現在、世界で635以上の企業・団体にプライベートワイヤレスソリューションを提供しているという。そのうち140社が5Gでの契約だ。

ノキアのプライベートワイヤレスソリューションの導入実績

ノキアのプライベートワイヤレスソリューションの導入実績

業種も多岐にわたり、輸送業界やエネルギー、製造・サプライチェーンのほか、政府・地方自治体の案件も168に及ぶ。特徴的なのがミッションクリティカルな領域での採用が多いことで、Wi-Fiでは性能および信頼性が担保できないユースケースでローカル5G/プライベートLTEが多く活用されているという。

2023年7月27日に行われたプライベートイベント「Nokia Connected Future 2023」の会場では、ローカル5Gソリューションのデモも披露された(通信事業者向けソリューションに関しては、こちらの記事を参照)。

Nokia Connected Future 2023会場で行われたローカル5Gデモ

Nokia Connected Future 2023会場で行われたローカル5Gデモ

インドア向けのベースバンドユニット「ASOE」、Pico RRH(Remote Radio Head)で構成したRANと、FWA(固定無線アクセス)用CPEとの間で実際に通信を行い、下りは1.8Gbps、上りは440Mbpsを超える高速通信が可能なことをアピールした。

説明員によれば、このデモは、上りと下りのスロット数が4:6の「準同期TDD1」構成で実施したもので、複数チャネルを束ねるキャリアアグリゲーション(CA)によって下り通信を高速化しているという。

ローカル5Gデモの実測値

ローカル5Gデモの実測値

具体的には、4.6~4.7GHzの100MHz幅と、4.7~4.8GHzの100MHz幅を同時に使用。下りで2Gbps弱の超高速通信を行いながら、同期運用に比べてアップリンクのリソースを増やした準同期運用によって、高精細映像のアップロードにも十分な上り440Mbpsを実現している。

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