東日本大震災の復興支援を目的として、遠隔地における連絡や情報共有を円滑に行うためのWeb会議サービスを無償提供する動きが広がっている。
地震発生翌日の2011年3月12日、Web会議サービス「V-CUBE」を提供するブイキューブは、被災地域に本社、支店をもつ企業を対象に、支援措置としてWeb会議室を無償利用できるサービスを開始した。翌週14日(月)の時点ですでに数十社が利用。映像を通して安否確認などに用いられているという。
このほか、Web会議システムを提供する他の事業者も続々と無償提供を発表している。Web会議は、移動が困難な拠点間での連絡・情報共有に役立つだけでなく、在宅環境にある社員と社内との連絡/情報共有ツールとしても利用できる。被災地のみならず関東などでも、計画停電の影響などにより出勤が困難な社員を在宅勤務させる企業が出ているが、そうした広範なエリアを対象に支援サービスの提供を開始する事業者も相次いでいる。
各サービスの概要、申し込み先などは下記の通り。
◆ブイキューブ
被災地域に本社および支店がある企業を対象に、Web会議室を無償利用可能に。無償期間は、2011年4月30日(土)まで。社名、部署名、担当者名、連絡先電話番号、eMailアドレスを記載の上、vsupport@vcube.co.jpまでメールにて申込み(申込期間は2011年3月31日(木)18時まで)。また、「計画停電/交通機関運行制限対応支援プラン」として、多数の出社不能な従業員がいる企業を対象に、V-CUBE ミーティングの初期費用を無料、4月30日(土)までの利用料金を半額で提供する。
◯詳細URL http://www.vcube.co.jp/news/0314_1318.html
◆日本IBM
復興支援プログラムの一環として「東北地方太平洋沖地震対策 LotusLive 無償提供プログラム」を発表。災害救助法適用地域において情報共有やメールの機能を必要とする組織(地方公共団体、社会貢献活動や慈善活動を行う非営利団体など)が対象。期間は3月14日から7月31日まで、申し込み期限は4月30日まで。
◯詳細URL http://www-06.ibm.com/jp/news/2011/03/1401.html
◆ジャパンメディアシステム
「Web会議LiveOn」ASP版ライセンスを無償提供する。利用希望等は、下記問い合わせ先へ。
Tel:03-5297-5511 IP電話:050-3387-5151
E-mail:liveon@jm-s.co.jp
問い合わせフォーム:https://www.liveon.ne.jp/contact/
◯詳細URL http://www.liveon.ne.jp/info/2011/p04.html
◆NTTアイティ
Web会議システム「MeetingPlaza(ミーティングプラザ)」を無償提供。期限は2011年4月末までの予定。
申し込みは、下記リンク先のフォームから。
◯詳細URL https://www.meetingplaza.com/cgi-bin/mtpform/common_ouen.html
◆エイネット
テレビ/WEB会議システム「FreshVoice」を無償提供する。下記リンク先からダウンロードして利用。
◯詳細URL http://www.freshvoice.net/news/2011/03/fresh-voice-2.html
◆ニューロネット
被災地の企業および、計画停電による交通制限に伴い出社・業務等に支障が発生している会社を対象に、Web会議「SaasBoard」を一定期間無償提供する。
◯詳細URL http://www.neuronet.co.jp/blog/marketing/2011/03/websaasboard-1.html