ローカル5Gで競輪中継に革新を! ミクシィがオンボード映像の無線伝送に挑戦
競輪のライブ映像配信サービスを運営するミクシィが、ローカル5Gの商用利用を開始した。可搬型定点カメラ映像の伝送からスタートし、2022年夏頃に車載映像の伝送にも適用すべく端末の開発に挑んでいる。
スポーツ中継を好んで観る人なら誰でも、「選手の目線で臨場感を味わいたい」と思うだろう。
例えばF1は、オンボードカメラ(車載カメラ)の映像でサイドバイサイドの攻防を選手目線で体感できる。生身の人間が戦う競技で選手にカメラを付けるのはまだ難しいが、自動車レースでは最早、オンボード映像は不可欠なコンテンツだ。
このオンボード映像を競輪レース中継で活用しようとする取り組みが進んでいる。舞台は、千葉市の主催により2021年10月に開始した新しい自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」(以下、PIST6)だ。
その映像制作・配信を手掛けるミクシィが、自転車に取り付けたカメラの映像を無線伝送する車載中継システムを独自開発。レース会場であるTIPSTAR DOME CHIBA内のビジョンに映し出すほか、同社が2020年から提供している競輪・オートレースのライブ動画・ネット投票サービス「TIPSTAR」でのライブ配信に活用している。

ローカル5Gを商用利用するTIPSTAR DOME CHIBA
現状はプライベートLTE(sXGP)とWi-Fiを併用して車載映像を伝送しているが、より高速・大容量かつ安定的に通信するために、ローカル5Gを使った無線映像伝送システムを開発中だ。その実用化に先駆けて、トラック周辺に設置する定点カメラの映像伝送にローカル5Gを適用し、2022年1月から商用利用を開始した。

可搬型の定点カメラの映像伝送からローカル5Gの商用利用を開始した
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