阪大とNECが「Beyond 5G協働研究所」設置、デジタルツイン技術開発へ

大阪大学とNECは2021年10月25日、Beyond 5G領域の産学連携の先駆的な取り組みとして、社会実装まで見据えた成果の創出、ビジョン形成、社会コンセンサスの醸成を目指し、「NEC Beyond 5G協働研究所」を同年11月1日に大阪大学に設置すると発表した。

本研究所では、Beyond 5GとAI技術によりデジタルツインを発展させ、実世界のセンシング、データ処理、制御を即時に行い、さらに制御によって変化した実世界の状況を再び仮想世界に取り込むことを目指すとしている。

センシングデータには不確かな情報も存在すること、AI認識による誤差、実世界の環境は常に変化することなどを考慮し、実世界を確率的に推定し未来を予測して柔軟に行動する「確率的デジタルツイン」を提唱するとともに、実現に向けて確率的な認識技術やロボット制御、通信制御などの研究開発を行うという。誤差を前提にした確率的な情報に基づく処理により、突発的事象や実世界の不確実性を許容することが可能になり、また、実験ネットワークの運用による研究インフラの確保と、ビジョンの積極的な発信により、産学の共創パートナーを集めて多様な実証実験を実施し、新たな人材の発掘・育成も行う。

研究所は、大阪府吹田市の大阪大学吹田キャンパス内に設置。研究所長は、大阪大学大学院情報科学研究科 研究科長 教授の村田正幸氏。副研究所長は、NEC 新事業推進本部 本部長の新井智也氏。

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