企業ネットワーク最前線

<特集>ネットワーク未来予想図2021

LPWAは独自路線で成長 ニッチ需要掘り起こし2021年度410万回線へ

文◎村上麻里子(編集部) 2021.01.18

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

5G/ローカル5Gの陰に隠れて、近頃目立たない存在のLPWA。だが、着実にユースケースは広がっている。2021年度は410万回線に達する見通し。ロングテールなニッチ需要の掘り起こしが進んでいる。

 
2020年、無線通信の話題の中心はもっぱら5G/ローカル5Gだった。そうしたなかLPWAについては、NTTドコモが同年3月末でNB-IoTのサービス提供を終了したことが大きな注目を集めた。

国内には、NB-IoTやLTE-Mといったライセンス系、無線局免許が不要なアンライセンス系を含めて数多くのLPWA規格が商用で利用できる。2016~18年頃は何かと話題に上ることの多かったLPWAだが、その後は5G/ローカル5Gの陰に隠れている印象は拭えず、ドコモのニュースをきっかけに「NB-IoT以外の規格はどうなっているのか」「LPWAは大丈夫なのか」と疑問を持った人も少なくないようだ。

だが、あまり目立たないだけで、LPWAのユースケースは着実に広がっている。富士キメラ総研によると、アンライセンス系とライセンス系を合わせた回線数は、2020年度の350万回線から2021年度は410万回線に増加する見込みだ(図表)。

 

 

図表 LPWA市場規模推移

図表 LPWA市場規模推移

 

 

低消費電力・低ビットレート・広域カバレッジというLPWAの特徴は、どのような場面で活躍しているのか。一例として温湿度管理がある。

センサーで計測した温度や湿度などの環境データをLPWAでクラウドに送信し、PCやスマートフォンなどで遠隔監視できる温湿度管理システムは、店舗やオフィス、倉庫、工場など様々な場所に導入されている。

特にこの1~2年は、飲食店やスーパーの冷蔵庫・冷凍庫の温度管理のIoT化が進んでいる。これは2020年6月に食品業界でHACCP(危害要因分析重要管理点)が義務化されたことによるもので、その通信回線にはLoRaWANなどのLPWAが使われることが多い。

 

 

LPWAを活用した温湿度管理システム

LPWAを活用した温湿度管理システムは、物流倉庫をはじめ様々な場所で導入が進んでいる
(写真提供:センスウェイ)



HACCPとは、原料の受け入れから最終製品までの工程のうち、危害の防止につながる重要工程について継続的に監視・記録することで安全を担保する仕組みのこと。1年間の猶予期間を経て、2021年6月から完全義務化されるが、中小事業者の対応が遅れていることから、2021年は“駆け込み需要”が増えることが予想される。

また、店舗やオフィスなど人が集まりやすい空間では、新型コロナウイルスの感染防止のための「3密」対策として、温湿度センサーに加えて、CO2センサーを用いて室内のCO2濃度を測定するニーズも急速に高まっている。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

hitachi2103
nttcom2103
oki2103

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】シン・ネットワーク
    コンバージェンス

<Part1>5G FMCは2023年始動へ <Part2>IP・光融合に好機到来 <Part3>ホームNWと企業は融合する <Part4>DXへ企業・キャリア融合 <Part5>5GCをコアにスマート工場

インタビュージュニパーネットワークス 古屋知弘社長「5G時代はマルチベンダー AI自動運用をレベル4以上へ」 【ソリューション特集】通信で変わる未来の建設現場 【技術&トレンド】オープン化でSONiCが選ばれる理由 【ビジネス最前線】JTOWERの「本気度」 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

マクニカ先進4社はネットワークのオープン化で何を得たか?

IIJ、ヤフー、KADOKAWA、ブロードバンドタワーに学ぶ理由と成果

アライドテレシスNWの中心はLANからWANへ
学校に見る、次世代WANの作り方

次世代WANの在り方について学校を例にアライドテレシスが解説する。

VMware SD-WAN by VeloCloud旭化成がSD-WANを
国内340カ所に導入する理由

旭化成はVMware SD-WAN by VeloCloudへの切り替えを開始した。

GlobalMeetウェブキャストウェビナーツールの新・選択肢!

セミナーや決算発表も今やオンライン! ソフトバンクならウェビナー初心者から経験者まで満足できる。

日本シエナコミュニケーションズ OTTで始まったDCI次世代トレンド 鍵は「身近になったROADM」

今、データセンター間接続(DCI)の最前線で何が起こっているのか。

VMware NSX Advanced Load BalancerDX推進の大きな障壁に!
従来型ロードバランサーの課題とは

C/Dプレーン分離で完全ソフトウェア型のヴイエムウェアは全く違う!

VMwareVMwareのネットワークビジョン「Virtual Cloud Network」

国内SDN市場シェア75%超のヴイエムウェアが目指すネットワークとは

アライドテレシスニューノーマル時代のWANとは?
インテントNWをアライドが実現

テレワークの拡大に伴って、企業WANに変化が訪れている。

ヤマハヤマハネットワークに溶け込むUTM
メーカー直通のサポート窓口も

中堅・中小市場で大きなシェアを誇るヤマハが新たにUTMをリリース!

NTTコムオンライン対面業務のオンライン化を実現する
B2C向けスマホビデオ通話サービス

サポートセンターなど一般消費者との接点のオンライン化も進めよう!

東京エレクトロンデバイスMicrosoft 365の負荷を最小限に
Citrix VDIに“最高”のSD-WAN

ファーストパケットからブレイクアウト可能なSD-WANだから違う!

日商エレクトロニクスコロナ後への備え Cisco SD-WANが企業WANを次のステージへ

新しい働き方を実現する要にCisco SD-WANはなる!

NVIDIANVIDIAが一大イベント「GTC」
テレコムの最前線がここに!

通信業界に少しでも関わる人なら見逃せないセッションが目白押しだ。

日立国際電気ローカル5Gに無線・映像のDNA!
エッジで映像処理するAIカメラ

日立国際電気がローカル5Gの構築から保守運用までサポート!

NTTコミュニケーションズ高品質ローカル5GでDXを強力支援
運用、データ活用もワンストップ!

NTTコミュニケーションズのローカル5Gソリューションの特徴とは?

OKIローカル5GとAIエッジがDXに導く
OKIの技術力/パートナーをフル活用

ローカル5Gの導入から運用、マイグレーションまで全方位で支援する。

ローカル5Gを牽引する純国産検証機
スマート工場に特化し低価格を実現

エイビットのSA構成を採用した日本初の4.7GHz帯ローカル5G検証機

マイクロフォーカスキャリアの運用現場を知り尽くした
マイクロフォーカスが語る現状と未来

5G時代、大きな変化を迫られる通信事業者。課題をどう解決すべきか?

VMware SASE脱プロキシもVMware SASEで簡単

クラウドから1画面でネットワークとセキュリティ管理、そしてゼロトラスト実現へ

アンリツローカル5Gのサービス品質を支えるアンリツの測定器

シミュレータやエリアスキャナをコアにローカル5Gに必要な製品を用意

SerivceNow5G/IoT時代、通信キャリアに必要な新たなサービス提供とは?

新たなサービス創出に必要なモデルとは何だろうか。

ヴイエムウェアVMwareの次世代脅威対策とは?
データセンター内もゼロトラスト

ハイパーバイザーにFWやIDS/IPSを分散配置し、East-West通信も防御

パロアルトネットワークステレワーク時代に注目を集める“SASE”とは

ログを一元管理! 脱プロキシも実現。パロアルトの「Prisma Access」でセキュリティの課題解決。

ホワイトペーパー
ネットワーク解放宣言
ローカル5G情報局

アクセスランキング

tc202012

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます