小池都知事「東京のDX推進の中心に」、ローカル5G活用支援の新拠点がオープン

ローカル5G活用推進で連携する東京都、東京大学、NTT東日本が新たな実証・開発拠点「DX推進センター」をオープンする。ロボット、IoT技術と組み合わせた製品開発を進める中小企業の取り組みを支援する狙いだ。オープンに当たって、小池都知事は「東京のDXを、ここを中心に推進していく」と述べた。

東京都と東京都立産業技術研究センター(都産技研)が、中小企業によるローカル5G、IoT、ロボット等の活用支援を推進する「DX推進センター」を2020年11月2日にオープンする。

本センターでは、同年2月に東京都とローカル5Gの環境整備・利活用に関する連携協定を締結した東京大学およびNTT東日本が、5Gの技術研究・検証、通信インフラの整備等で協働。中小企業による5G関連製品・技術の開発をサポートする。NTT東日本が整備したローカル5Gインフラや検証環境、東京大学が研究開発を進める低コストなローカル5Gシステム等を使い、製品の性能評価や試作品の検証などが可能だ。


オープニングイベントで挨拶する小池百合子 東京都知事(左)と、
NTT東日本の井上福造社長

オープンに先立って10月30日に行われたオープニングイベントでは、小池百合子都知事が「東京都では、最先端技術である5GをIoTやロボットと組み合わせて中小企業の製品開発のレベルを一段と高めていくことを目指している。そのサポートを一層充実して行えるようになる」とDX推進センター設立の意義を説明。「東京のDXを、ここを中心に推進していく」と話した。

NTT東日本の井上福造社長も、全国の自治体に先駆けて東京都がローカル5G活用をリードする意義を強調した。

「昨年までは、マンパワーがある程度充足している都市部や大企業より、地方のほうがDXがまず進むのではないかと感じていたが、コロナ禍によってむしろ首都圏のほうが切実な課題に直面した。DXによる社会課題の解決、価値創造を進めていくにあたって、やはり首都圏が日本を引っ張っていく。その意味で東京都、東京大学とさらに一緒に取り組みを進めていけるのは大変意義のあることであり、責任も感じている」

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