テスト環境をオンデマンド構築 アライドテレシスが「Software Defined Labs」の取組強化
アライドテレシスは8月19日、SDN技術を活用したテストラボ基盤「Tokalabs(トカラボ)」に関する記者説明会を開催した。物理・仮想リソースを組み合わせた「バーチャルラボ」をユーザー毎にオンデマンドで作成でき、物理ネットワークの配線・設定をはじめとしたプロビジョニング作業を大幅に効率化できるという。
アライドテレシスは8月19日、試験・評価環境の構築を支援する統合型ラボプラットフォーム「Tokalabs(トカラボ)」の取り組みを日本国内で強化すると発表した。アメリカでは先行販売していた。
Tokalabsは、アプリケーションやシステム開発の評価試験のためのテスト環境構築の負担を軽減するソリューション。SDNの概念に基づいているのが特徴で、物理および仮想リソースからなるテスト環境上に、他に影響を与えないサンドボックス化された「バーチャルラボ」環境をユーザー毎にオンデマンドで構築できる。アライドテレシスは、このバーチャルなテスト環境のことを「Software Defined Labs(SDL)」と呼んでいる。
開発における評価作業の工数削減「開発においては、評価作業の割合が非常に大きい」とアライドテレシス 上級執行役員 サイバーセキュリティDevops本部 本部長 中島豊氏は説明する。

アライドテレシス 上級執行役員 サイバーセキュリティDevops本部 本部長 中島豊氏
同社 取締役 ソリューションエンジニアリング本部長 永野忍氏も「テスト環境の構築はスイッチ、ルーター、サーバー、クラウドなど、様々な要素で構成されており、目的やテストシナリオごとに、物理的な機器の配置、配線を組み直したり、個々の機器にログインして設定やファームウェアアップデートをするなど、ほとんどのケースで環境構築に非常に多くの時間を割いている状態」と述べる。

アライドテレシス 取締役 ソリューションエンジニアリング本部長 永野忍氏
「評価作業の工数を紐解くと、プロビジョニングといわれる事前準備が約6割を占めている。さらに準備にかかる工数の内訳は、1位が物理リソースと仮想リソースを繋げるネットワークの配線処理や設定。2位が試験用の通信解析関連装置、例えば解析器とかパケットジェネレータの設定や取り付け。3位がクラウド関係の環境設定だ」(中島氏)
こうしたテスト環境の設定における工数を、Tokalabsの「オンデマンドサンドボックス機能」が削減するという。
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