<特集>コロナ・5G・AI
仮想空間に「出社」する時代へ テレワークの次に来る新たな働き方とは?
新型コロナウイルスの影響で導入が進むテレワーク。離れて働くことで課題となるのがコミュニケーションだ。オフィスでの「雑談」のように気軽にやり取りできるバーチャルオフィスへの注目が高まっている。
人々の働き方にも大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス。
事業継続と社員の安全を両立するには、オフィスに出社するという従来の働き方の見直しが不可欠で、感染拡大を機にテレワークが一気に増えた。
テレワークを行ううえでは様々な課題があるが、なかでも重要なのがコミュニケーションだ。
自宅などオフィス以外の場所で働いていると、上司と部下、あるいはチーム内の意思疎通が疎かになることが避けられない。
その解決策として多くの企業が、Web会議システムやビジネスチャットを活用している。
確かに、オフィスの会議室で行っていた打ち合わせは、Web会議システムで代用することができる。社内の連絡も、ビジネスチャットを使えば、メールよりリアルタイムにやり取りできる。
ただ、テレワークで見落とされがちなのが、業務の合間に席の近い人などと行う「雑談」や「ちょっとした相談」といった類のコミュニケーションだ。
一見すると何気ないやり取りに見えるかもしれないが、コミュニケーションの円滑化に寄与するだけでなく、ときには新たな気付きやアイデアのきっかけになったり、若手のスキルアップにつながるため、テレワークにおいても軽視することはできない。
しかし、基本的にWeb会議システムは、あらかじめ日時や参加者を決めたうえで行うものだ。時間制限を設けているものも多い。また、ビジネスチャットでは、短い文章に簡潔にまとめて伝える必要がある――。従来からあるITツールでは、テレワークにおける雑談への対応が難しいのが実状だ。

月刊テレコミュニケーション2020年6月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。