企業ネットワーク最前線

NW視点で見る3大クラウドの違い サウザンドアイズに聞くクラウド選びのポイント

文◎坪田弘樹(編集部) 2020.03.27

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

サウザンドアイズ・ジャパン 代表の
尾方一成氏(左)とシステムエンジニアの
ジャック・マーティン氏

世界中に散らばる“監視の眼”を駆使して、刻々と変化するインターネットの状況を可視化しているサウザンドアイズ。同社に、“ネットワークの視点から”クラウドサービスを選択する際のポイントを尋ねた。

 
ネットワーク監視の世界では現在、「アクティブモニタリング」が主流化しつつある。

企業活動は今や、自社網のようには可視化・制御できないインターネットに大きく依存するようになったが、アクティブモニタリングは、この環境に対応するためのネットワーク監視の仕組みである。インターネットバンキング等に代表されるオンラインサービスやIaaS/SaaS等のクラウドサービスを提供する事業者、さらにそのユーザー企業が、WANやインターネットの状態を監視・管理する目的で採用するケースが増えてきている。

アクティブモニタリングでは、サーバーやエンドポイント端末等で稼働するエージェントソフトがテストパケットを送受信して、能動的に通信性能・品質を評価する。例えば、あるURLにアクセスしてレスポンス時間を測定したり、通信経路を特定したり、経路上のノードごとの遅延やパケットロス等の情報を収集する。

この情報を基に、オンラインサービスの事業者ならば、ユーザーが快適に自社のサービスを利用できているかを判断する。あるいは企業が、従業員がクラウドサービスを使う際の体感品質を調査し、問題点をあぶり出すことができる。

SaaSユーザーの利用が急増このアクティブモニタリングを可能にするサービスを2010年から展開しているのが、米サウザンドアイズだ。世界170都市のデータセンター/クラウドにエージェントを配置。さらに、ユーザー企業の拠点等に置かれるエージェントが集める情報も使って、世界規模でインターネットの状態を可視化している。
サウザンドアイズの画面例。テストパケットの送受信により、インターネットのアクセス経路や障害点等を表示する。何らかの問題が生じているホップ(丸)と経路が赤く表示され、カーソルを当てると詳細情報を確認できる
サウザンドアイズの画面例。テストパケットの送受信により、インターネットのアクセス経路や障害点等を表示する。何らかの問題が生じているホップ(丸)と経路が赤く表示され、カーソルを当てると詳細情報を確認できる


特徴的なのは、ネットワーク品質にとどまらず、アプリケーションレベルで体感品質を可視化できる点だ。同社の監視エージェントは、例えばユーザーがSaaSを使う際の操作を真似た疑似パケットを流し、その反応速度等を測定することも可能だ。「アプリレイヤからネットワークまでマルチレイヤでユーザーの体感値を測る。悪化すれば、その原因がネットワークにあるのかクラウドにあるのか、障害が発生している地域まで特定できる」と、サウザンドアイズ・ジャパン代表の尾方一成氏は話す。

また、時間を遡って品質の変化を確認できるため、障害が発生した際に事前事後のインターネットの状態を確認して対処することも可能だ。

従来、同社のサービスは金融業のオンラインバンキングやクラウドサービス事業者がユーザーの体感品質を把握するために用いるケースが多かったが、最近は一般企業の利用も急増しているという。「Office 365等のSaaS利用が増えたため」(尾方氏)だ。

スペシャルトピックスPR

vmware21051
vmware21052
hitachi2103

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】シン・ネットワーク
    コンバージェンス

<Part1>5G FMCは2023年始動へ <Part2>IP・光融合に好機到来 <Part3>ホームNWと企業は融合する <Part4>DXへ企業・キャリア融合 <Part5>5GCをコアにスマート工場

インタビュージュニパーネットワークス 古屋知弘社長「5G時代はマルチベンダー AI自動運用をレベル4以上へ」 【ソリューション特集】通信で変わる未来の建設現場 【技術&トレンド】オープン化でSONiCが選ばれる理由 【ビジネス最前線】JTOWERの「本気度」 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

マクニカ先進4社はネットワークのオープン化で何を得たか?

IIJ、ヤフー、KADOKAWA、ブロードバンドタワーに学ぶ理由と成果

アライドテレシスNWの中心はLANからWANへ
学校に見る、次世代WANの作り方

次世代WANの在り方について学校を例にアライドテレシスが解説する。

VMware SD-WAN by VeloCloud旭化成がSD-WANを
国内340カ所に導入する理由

旭化成はVMware SD-WAN by VeloCloudへの切り替えを開始した。

GlobalMeetウェブキャストウェビナーツールの新・選択肢!

セミナーや決算発表も今やオンライン! ソフトバンクならウェビナー初心者から経験者まで満足できる。

日本シエナコミュニケーションズ OTTで始まったDCI次世代トレンド 鍵は「身近になったROADM」

今、データセンター間接続(DCI)の最前線で何が起こっているのか。

VMware NSX Advanced Load BalancerDX推進の大きな障壁に!
従来型ロードバランサーの課題とは

C/Dプレーン分離で完全ソフトウェア型のヴイエムウェアは全く違う!

VMwareVMwareのネットワークビジョン「Virtual Cloud Network」

国内SDN市場シェア75%超のヴイエムウェアが目指すネットワークとは

アライドテレシスニューノーマル時代のWANとは?
インテントNWをアライドが実現

テレワークの拡大に伴って、企業WANに変化が訪れている。

ヤマハヤマハネットワークに溶け込むUTM
メーカー直通のサポート窓口も

中堅・中小市場で大きなシェアを誇るヤマハが新たにUTMをリリース!

NTTコムオンライン対面業務のオンライン化を実現する
B2C向けスマホビデオ通話サービス

サポートセンターなど一般消費者との接点のオンライン化も進めよう!

東京エレクトロンデバイスMicrosoft 365の負荷を最小限に
Citrix VDIに“最高”のSD-WAN

ファーストパケットからブレイクアウト可能なSD-WANだから違う!

日商エレクトロニクスコロナ後への備え Cisco SD-WANが企業WANを次のステージへ

新しい働き方を実現する要にCisco SD-WANはなる!

NVIDIANVIDIAが一大イベント「GTC」
テレコムの最前線がここに!

通信業界に少しでも関わる人なら見逃せないセッションが目白押しだ。

日立国際電気ローカル5Gに無線・映像のDNA!
エッジで映像処理するAIカメラ

日立国際電気がローカル5Gの構築から保守運用までサポート!

NTTコミュニケーションズ高品質ローカル5GでDXを強力支援
運用、データ活用もワンストップ!

NTTコミュニケーションズのローカル5Gソリューションの特徴とは?

OKIローカル5GとAIエッジがDXに導く
OKIの技術力/パートナーをフル活用

ローカル5Gの導入から運用、マイグレーションまで全方位で支援する。

ローカル5Gを牽引する純国産検証機
スマート工場に特化し低価格を実現

エイビットのSA構成を採用した日本初の4.7GHz帯ローカル5G検証機

マイクロフォーカスキャリアの運用現場を知り尽くした
マイクロフォーカスが語る現状と未来

5G時代、大きな変化を迫られる通信事業者。課題をどう解決すべきか?

VMware SASE脱プロキシもVMware SASEで簡単

クラウドから1画面でネットワークとセキュリティ管理、そしてゼロトラスト実現へ

アンリツローカル5Gのサービス品質を支えるアンリツの測定器

シミュレータやエリアスキャナをコアにローカル5Gに必要な製品を用意

SerivceNow5G/IoT時代、通信キャリアに必要な新たなサービス提供とは?

新たなサービス創出に必要なモデルとは何だろうか。

ヴイエムウェアVMwareの次世代脅威対策とは?
データセンター内もゼロトラスト

ハイパーバイザーにFWやIDS/IPSを分散配置し、East-West通信も防御

パロアルトネットワークステレワーク時代に注目を集める“SASE”とは

ログを一元管理! 脱プロキシも実現。パロアルトの「Prisma Access」でセキュリティの課題解決。

ホワイトペーパー
ネットワーク解放宣言
ローカル5G情報局

アクセスランキング

tc202012

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます