キーパーソンが語る

次世代サービスプロバイダーサミット 2018 講演レポート

DDoS攻撃も標的型攻撃もネットワークエッジで防御──アーバーネットワークス佐々木氏が講演

文◎萩原敬生(ライター) 2019.02.04

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

アーバーネットワークス
SEマネージャー&エヴァンジェリスト
佐々木崇氏

セキュリティの脅威は、年々多様化している。そこで企業は、様々な攻撃を想定して複数の防御ソリューションを使い分けるなど、煩雑な対策を強いられている。こうしたなか、「どこで防御するのが効果的か?」という視点から、DDoS攻撃と標的型攻撃に対する防御機能を1つに統合提供するのが、アーバーネットワークスの「Arbor Edge Defence(AED)」だ。

 
「常に世界のどこかでDDoS攻撃が起きている」

アーバーネットワークス SEマネージャー&エヴァンジェリストの佐々木崇氏は、「次世代サービスプロバイダーサミット 2018」の講演で、企業のセキュリティ対策における課題として、まず昨今のDDoS攻撃の動向について説明した。

同社の統計データによれば、DDoS攻撃は全世界で月間約60万件、1分間に約14件発生している。

また、最大攻撃サイズは全世界で見ると500Gbps程度、日本向けの攻撃では100Gbps程度となっている。こうした大規模なボリューム型のDDoS攻撃に対して、アーバーネットワークスでは、世界十数カ所に分散設置されたスクラビングセンターで防御するクラウド型の「Arbor Cloud」サービスを提供している。

アーバーネットワークス SEマネージャー&エヴァンジェリスト 佐々木崇氏


一方で、攻撃サイズの小さいDDoS攻撃もあり、むしろ発生件数では20Gbps以下の攻撃がDDoS攻撃全体の99.7%を占めているという。こうした攻撃の例として挙げられるのが、HTTP/HTTPS、DNSクエリなどの「アプリケーション層」への攻撃だ。これはボリューム型攻撃のように帯域幅を飽和状態にするのではなく、特定のリクエストなどを利用して直接サーバーに負荷をかけてリソースを消費し、パフォーマンスを低下させたり、正常な処理を妨害したりする。基本的に正規の通信手順を踏んでおり、攻撃数も数千から数万と少ないため、なかなか攻撃に気づきにくいという特徴がある。

トラフィックの少ないアプリケーション層攻撃を検知・防御するには、エンドユーザーのアクセスリンクの全通信をモニタリングできるように、専用のアプライアンスなどを企業ネットワークとインターネットの境界であるネットワークエッジに設置するのが望ましいと佐々木氏は言う。また、「エッジ」という通り、ファイアウォール(以下FW)やIPSのさらに外側(上流)に配置することが重要だと補足する。

「DDoS防御機能を持つFWやIPSもあるが、コネクションテーブルやセッションテーブルを持つアーキテクチャでは、SYNフラッド攻撃などでテーブルが埋まってしまうケースもある。そうなると本来のFWやIPSとしての機能を動作させることも難しいので、DDoS攻撃はそれらの上流で防御できるように設計するべき」

なお、ネットワークエッジでアプリケーション層攻撃を防御する製品として、アーバーネットワークスではかねてより「Arbor APS」を提供。幅広いユーザーに支持されている。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

attokyo2001
yamaha2001
soltec2001

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5G思考 「大転換」を勝ち残るための8つの思考
<野村総研 桑津浩太郎氏>人とAIのハイブリッド <ALSOK>マルチタスク化 <北海道大学 教授 野口伸氏>無人化 <クロサカタツヤ氏>ユーザー企業主導 <Jリーグ、パシフィックリーグマーケティング>デジタルの絆 <時空テクノロジーズ>インタラクティブな共有体験 <東京都、前橋市>つながる都市 <テラドローン>タイムマシン経営

[インタビュー]グレープ・ワン 小竹完治社長「ローカル5Gは地域BWAと全然違う」 [ソリューション特集]SD-WAN & WAF ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ジュニパーネットワークス“ただのSD-WAN”はもう要らない!
LANもWi-Fiもすべてクラウド管理へ

今必要とされているのは、
“SD-WAN+α”のソリューションだ。

Citrix SD-WANシトリックスといえば「UX重視」
その哲学はSD-WANにも!

情シスも現場も幸せになれる
「SD-WAN」がここにある。

ソフトバンク目的・用途別にSD-WAN使い分け!
ソフトバンクが“3つめ”を出す理由

IaaS利用に最適な新SD-WANで
企業のクラウドシフトをサポート!

ブロードメディア・テクノロジーズAryakaの“SD-WAN as a Service”
なら全部お任せできる!

AryakaのSD-WANはコアからラストマイルまで一括で運用を任せられる

東京エレクトロンデバイスクラウド基盤にお勧めのWAF
高い検知性能でコスト削減

WAF市場のリーダー、F5製品は多角的分析による検知精度の高さが特徴だ

一般社団法人新規事業・新規市場創出研究会国内唯一の5G/6G調査研究会!

「5Gでの日本の遅れを取り戻したい」。5G、6G、MaaSをテーマにした調査研究会が4月に運営開始する。

sXGPsXGPはローカル5G導入の第一歩

まもなく帯域が拡張されるLTEベースの自営無線「sXGP」は、ローカル5G導入のファーストステップとなる!

マクニカネットワークスHACCP対策の切り札となるIoT
LoRaWANで冷蔵庫内もデータ取得

食品業界に義務付けられるHACCP。IoTで手間と人為的ミスを削減できる

住友商事マシネックスついにオラクルがSD-WANに参入!
 クラウド接続に最適な高品質NW

Oracle Failsafe SD-WANは、ネットワーク品質を劇的に変化させる。

APRESIA Systemsローカル5G参入を強力サポート

APRESIA Systemsの「ローカル5Gシステム」はローカル5Gに必要な機能に絞り込み、導入を強力サポート

NECプラットフォームズ教育用ネットワークをトータル提案
IPv6活用でコスト削減・高速化

快適な校内無線LANには、VPNなど校外NWの整備も必要だ!

アット東京AWSやGCPなどメガクラウドに
直結する新時代のデータセンター

アット東京のデータセンターは“つなぐ”価値に磨きをかける!

ヤマハ仮想NWを始めるならヤマハで!

ヤマハの仮想ルーター「vRX」なら、これまでのノウハウをクラウドでも活かせる。

日本ソルテック学校ネットワークを簡単・安価に

日本ソルテックのクラウド管理型無線LANは、専門学校、介護施設を中心に豊富な導入実績!

シスコシステムズ世界で選ばれているオンライン会議
簡単にワンクリックで会議に参加!

Cisco Webexは社内外、誰とでも高品質なオンライン会議が行える。

エイチ・シー・ネットワークス株式会社ネットワークに迫る人手不足の危機
遠隔監視と予防保全で乗り越えろ!

光ファイバの保守現場の深刻な技術者不足。日立金属はどう対応した?

ハイ・アベイラビリティ・システムズ「全て」を一括認証できるSSO
簡単導入でパスワード管理から解放

AccessMatrix USOなら導入や運用も容易にシングルサインオンを実現!

ジェムアルト株式会社マルチクラウド時代の情シスを救う
認証プラットフォーム!

認証・特権ID管理をきめ細やかに! 自社サービスとしても展開可能。

アクセスランキング

dwpreport
tc_banner191122

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます