導入・選定ガイド

Web会議システム最新動向2018――会議の場は「会議室の外」へ

文◎村上麻里子(編集部) 2018.10.24

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

「働き方改革」で、社外から会議に参加できるWeb会議システムの需要が高まっている。米国の新興Web会議ベンダー「Zoom」の日本参入もあり、市場はさらに活性化しそうだ。

 
映像による臨場感のあるコミュニケーションを実現する遠隔会議システムは、カメラやマイクスピーカーが一体化した本格的なテレビ会議システム(ハードタイプ)と、PCやスマートフォンなどにダウンロードして利用するWeb会議システム(クラウドサービス)に大別される。

調査会社シード・プランニングによると、2017年のビジュアルコミュニケーション(VC)市場は、ハードタイプが47.0%、クラウドサービスが53.0%だった。今後もクラウドサービスがハードタイプを上回るペースで成長し、市場全体では2017年の497億円から2020年には680億円まで拡大すると予測する(図表1、2)。

 

図表1 2017年広義VC市場
図表1 2017年広義VC市場
図表2 広義VC市場規模予測
図表2 広義VC市場規模予測


同社リサーチ&コンサルティング部エレクトロニクス・ITチーム 2Gリーダ主任研究員の原健二氏は「特に担当者レベルでは、クラウドサービスの中でもビジネスアプリの会議機能を使ったミーティングが増えている」と指摘する。

ビジネスアプリの代表例が、「Microsoft Skype for Business」だ。企業の規模や業種を問わず、「Microsoft Office 365」の採用が進んでおり、その機能の一部であるSkype for Businessへの関心も高まっている。

会議システムの販売や保守・運用サービスを手がけるVTVジャパンは、自社のWebサイトでSkype for Businessに関するコンテンツを強化しており、多くのページビューを獲得している。また、Skype For Businessに関するセミナーを定期的に開催しているが、毎回盛況だという。同社代表取締役の栢野正典氏は「既存のテレビ会議システムとSkype for Businessを融合させたコミュニケーションを検討中で、そのために情報を収集している企業が多いのではないか」と見る。

金融や遠隔医療に用途が拡大クラウドサービスの普及やネットワークの進化、端末の多様化など技術的な変化に加えて、市場環境の変化も遠隔会議の需要を押し上げている。

1つめに、金融や不動産など、これまで対面での対応が義務付けられてきた分野で法改正が始まっており、会議システムの活用シーンが広がりつつある。

また医療では、情報通信機器を通じて医師が患者の診察を行い、診断結果の伝達や処方等の診療行為をリアルタイムに行うオンライン診療が今年度から保険診療として認められた。診療報酬の要件が厳しいという制約はあるが、過疎地などにおける医師不足の課題解決に役立つことから、今後の普及が見込まれる。

2つめは、「働き方改革」の広まりだ。

従来はテロやSARS(重症急性呼吸器症候群)の流行、経費削減による海外出張の取りやめという“後ろ向きの動機”が中心だった。それがこの1~2年は、働き方改革という“前向きな動機”に変化している。「働き方改革が導入のきっかけや目的、問い合わせ理由の9割以上を占める」(Web会議ベンダー関係者)という声も聞かれるほどだ。

働き方改革を目的とした導入の場合、自宅や外出先などオフィス以外の場所で働く社員がミーティングに参加できるようにするのはもちろんだが、最近の傾向として、取引先やパートナーなど社外の関係者との打ち合わせに活用するケースが目立つ。

製品開発を例に取ると、サンプル品の打ち合わせのために関係者全員の予定を調整していると、数週間先になってしまうこともある。それがWeb会議システムなどを使えばすぐに始められ、開発スピードに大きな差が生まれる。余分な移動時間の削減だけでなく、業務のスピードアップをもたらすことができるというわけだ。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

soltec1811
necm1811
hytec1811

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】ネットワーク未来予想図2019

◆5Gは日本でこう始まる ◆5Gが自営網で利用可能に ◆Wi-Fiは10年振り大進化 ◆LPWAは爆発的に伸びる? ◆sXGPは秋に立ち上がる ◆400ギガイーサがやってきた ◆IoT-PLCの普及元年に ◆企業ネットはクラウド制御へ

●[インタビュー]NTTドコモ 執行役員 IoTビジネス部長 谷直樹氏/●ソフトバンクが狙うLPガス市場/
●働き方改革で重要性増すコラボツール/●「位置」の活用で生産アップ ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ヤマハヤマハ独自の音声処理技術で
高音質な遠隔会議を実現!

しかも、規模に合わせて最適なマイクスピーカーが選べる。

TCloud for BizChat「月額180円」という低価格で
本格的な企業向けチャット!

都築電気の「TCloud for BizChat」の最大の特徴が安価な料金だ。

NTTテクノクロス長時間聞き取りやすい!
電話機とつなぐだけで会議を開始

NTTテクノクロスのマイクスピーカーならクリアな音声で遠隔会議。

日立ソリューションズ作業実績を簡単に収集&見える化
「IoTサイコロ」で製造現場改革!

製造現場の働き方改革の「切り札」がIoTサイコロだ。

漏洩同軸ケーブル(LCX)Wi-Fi電波を出すケーブルとは?

無線LANの不感知エリアの撲滅に効果的な「漏洩同軸ケーブル(LCX)」を使いこなせ!

ジュピターテクノロジー標的型攻撃対策としてのログ管理
7万エントリー/秒の高速処理!

ジュピターテクノロジーなら超高速処理と大規模環境に対応できる。

ノキアG.fastで簡単マイグレーション
VDSL回線を1Gbpsに高速化

ノキアのG.fastを使えば、既存のVDSL回線を気軽に高速化できる。

ヤマハどうする?データ/音声に使用中のISDN移行問題

モバイル回線へのマイグレーションで、BCP対策との一石二鳥を実現!

MI「止まらない」M2M/IoTルーターで低コストに3G/LTEへの移行を可能に

現行の設備はそのまま、ISDN/PHSを安価にIPへ移行できる!

ハイテクインター数十km先を高速でつなぐ屋外無線
PoEも900mまで延長できる!

ネットワークの“難所”で高速・安定通信を実現するハイテクインター

NECマグナスコミュニケーションズPHS/ISDNからLTEへ簡単移行!

NECマグナスの音声対応LTEルータ「uM320V」なら既存設備はそのままでLTEへ移行できる。

日本ソルテックライセンス管理も楽なクラウド管理型Wi-Fiで、全国拠点を簡単運用

柔軟なライセンス体系と優れたコストで好評なZyxel社のNebula

ゾーホージャパン低価格フローコレクターで
シスコ機器を使い倒そう!

シスコ機器が備えるNetFlowやIP-SLAを活用し、きめ細やかな監視を!

リバーベッドテクノロジーアプリの体感品質を可視化 そのトラブル解決に留まらない効果とは?

「SaaSのレスポンスが遅い」。IT部門の悩みをリバーベッドで解消!

アクセスランキング

tcb
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます