企業ネットワーク最前線

「働き方改革」で注目高まるテレワーク――成功の鍵は「安全」と「可視化」

文◎村上麻里子(編集部) 2018.08.21

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

「働き方改革」の観点から、オフィス以外の様々な場所で業務を行うテレワークを導入・検討する企業が増えている。成否を分けるのが、モバイルによるセキュアなアクセスと業務の「見える化」だ。

 
少子高齢化が急速に進む日本。生産年齢人口(15~64歳)は2016年の7600万人から、2050年には5000万人を切ると予想されている。

本格的な労働力減少時代を前に、介護や育児による離職という新たな課題も生まれている。一定の経験を積んだ中高年が、仕事との両立が難しいために離職を余儀なくされることは、企業にとっても大きな痛手だ。

退職者が出た企業では、人材を補充しようとしてもなかなか思うように集まらず、優秀な人材を集めるために賃金を上げざるをえないなど、人材獲得コストが上昇している。また、人手が足りないため仕事の依頼に対応できなかったり、業容の拡大をあきめざるをえないといった事態も生じており、特に中堅中小企業にとって深刻な課題となっている。帝国データバンクによると、人手不足を原因とする倒産件数は2016年以降、増加傾向にあるという。

新しい人材の採用が難しい状況では、現在働いている人の離職を防ぐとともに、効率的な活用が求められる。実際、離職防止や生産性向上といった観点から、働き方を見直す動きが大手企業を中心に急速に進んでいる。

働き方改革には、社内の制度や文化、働く環境、ICT環境などいくつかの側面がある。

いずれも多大な時間やコストを要する中で、比較的取り組みやすいとされるのがICT環境の整備だ。なかでも、柔軟な働き方を実現するテレワークに企業の注目が集まっている。

社会的・技術的背景で普及の兆しテレワークとは、自宅を就業場所とする在宅勤務、オフィス以外の場所で働くサテライトオフィス、移動中の車内や営業先など場所に依存しない働き方であるモバイルワークなどを指す。

1970年代に米ロサンゼルスでエネルギー危機やマイカー通勤による大気汚染の対策として導入されたテレワークは、日本においても1990年代頃から何度となく注目されてきたが、本格的に定着するまでには至らなかった。

それが今回は、先述のような社会的背景に加えて、ネットワークの高速化、モバイル端末やコミュニケーションツールの充実と高性能化、セキュリティの高度化といった技術的背景もあり、広く普及する兆しを見せている。

とはいえ、テレワークの導入は決して容易ではない。

総務省「通信利用動向調査 平成29年調査」によると、テレワークを導入している企業または導入予定の企業は18.2%と、まだ5社に1社の割合にとどまる(図表1)。テレワークを導入しない理由としては「適した仕事がないから」が最も多く73.7%。以下、「情報漏えいが心配」(22.2%)、「業務の進行が難しい」(19.5%)、「導入するメリットがわからない」(14.0%)、「社内のコミュニケーションに支障がある」(12.9%)となっている。

 

図表1 テレワークの導入状況(企業)
図表1 テレワークの導入状況(企業)


テレワークに関心はあっても、どうすれば成果を挙げられるのか確信が持てず、導入を躊躇している企業が少なくない。また、導入した企業では様々な課題も生まれている。

テレワークを効果的に活用し、導入後の課題を解消するためのソリューションにはどのようなものがあるのか、ここから見ていくことにする。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

nisshoele2104
macnica2105
al2105

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】シン・ネットワーク
    コンバージェンス

<Part1>5G FMCは2023年始動へ <Part2>IP・光融合に好機到来 <Part3>ホームNWと企業は融合する <Part4>DXへ企業・キャリア融合 <Part5>5GCをコアにスマート工場

インタビュージュニパーネットワークス 古屋知弘社長「5G時代はマルチベンダー AI自動運用をレベル4以上へ」 【ソリューション特集】通信で変わる未来の建設現場 【技術&トレンド】オープン化でSONiCが選ばれる理由 【ビジネス最前線】JTOWERの「本気度」 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

マクニカ先進4社はネットワークのオープン化で何を得たか?

IIJ、ヤフー、KADOKAWA、ブロードバンドタワーに学ぶ理由と成果

アライドテレシスNWの中心はLANからWANへ
学校に見る、次世代WANの作り方

次世代WANの在り方について学校を例にアライドテレシスが解説する。

VMware SD-WAN by VeloCloud旭化成がSD-WANを
国内340カ所に導入する理由

旭化成はVMware SD-WAN by VeloCloudへの切り替えを開始した。

GlobalMeetウェブキャストウェビナーツールの新・選択肢!

セミナーや決算発表も今やオンライン! ソフトバンクならウェビナー初心者から経験者まで満足できる。

日本シエナコミュニケーションズ OTTで始まったDCI次世代トレンド 鍵は「身近になったROADM」

今、データセンター間接続(DCI)の最前線で何が起こっているのか。

VMware NSX Advanced Load BalancerDX推進の大きな障壁に!
従来型ロードバランサーの課題とは

C/Dプレーン分離で完全ソフトウェア型のヴイエムウェアは全く違う!

VMwareVMwareのネットワークビジョン「Virtual Cloud Network」

国内SDN市場シェア75%超のヴイエムウェアが目指すネットワークとは

アライドテレシスニューノーマル時代のWANとは?
インテントNWをアライドが実現

テレワークの拡大に伴って、企業WANに変化が訪れている。

ヤマハヤマハネットワークに溶け込むUTM
メーカー直通のサポート窓口も

中堅・中小市場で大きなシェアを誇るヤマハが新たにUTMをリリース!

NTTコムオンライン対面業務のオンライン化を実現する
B2C向けスマホビデオ通話サービス

サポートセンターなど一般消費者との接点のオンライン化も進めよう!

東京エレクトロンデバイスMicrosoft 365の負荷を最小限に
Citrix VDIに“最高”のSD-WAN

ファーストパケットからブレイクアウト可能なSD-WANだから違う!

日商エレクトロニクスコロナ後への備え Cisco SD-WANが企業WANを次のステージへ

新しい働き方を実現する要にCisco SD-WANはなる!

NVIDIANVIDIAが一大イベント「GTC」
テレコムの最前線がここに!

通信業界に少しでも関わる人なら見逃せないセッションが目白押しだ。

日立国際電気ローカル5Gに無線・映像のDNA!
エッジで映像処理するAIカメラ

日立国際電気がローカル5Gの構築から保守運用までサポート!

NTTコミュニケーションズ高品質ローカル5GでDXを強力支援
運用、データ活用もワンストップ!

NTTコミュニケーションズのローカル5Gソリューションの特徴とは?

OKIローカル5GとAIエッジがDXに導く
OKIの技術力/パートナーをフル活用

ローカル5Gの導入から運用、マイグレーションまで全方位で支援する。

ローカル5Gを牽引する純国産検証機
スマート工場に特化し低価格を実現

エイビットのSA構成を採用した日本初の4.7GHz帯ローカル5G検証機

マイクロフォーカスキャリアの運用現場を知り尽くした
マイクロフォーカスが語る現状と未来

5G時代、大きな変化を迫られる通信事業者。課題をどう解決すべきか?

VMware SASE脱プロキシもVMware SASEで簡単

クラウドから1画面でネットワークとセキュリティ管理、そしてゼロトラスト実現へ

アンリツローカル5Gのサービス品質を支えるアンリツの測定器

シミュレータやエリアスキャナをコアにローカル5Gに必要な製品を用意

SerivceNow5G/IoT時代、通信キャリアに必要な新たなサービス提供とは?

新たなサービス創出に必要なモデルとは何だろうか。

ヴイエムウェアVMwareの次世代脅威対策とは?
データセンター内もゼロトラスト

ハイパーバイザーにFWやIDS/IPSを分散配置し、East-West通信も防御

パロアルトネットワークステレワーク時代に注目を集める“SASE”とは

ログを一元管理! 脱プロキシも実現。パロアルトの「Prisma Access」でセキュリティの課題解決。

ホワイトペーパー
ネットワーク解放宣言
ローカル5G情報局

アクセスランキング

tc202012

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます