導入・選定ガイド

導入後に困らないWi-Fiを作ろう! [最終回]先進機能編

文◎坪田弘樹(編集部) 2017.12.19

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

今や企業に不可欠な無線LAN。だからこそ、安定的かつ安全に通信できる製品を選ばなければ、導入後にトラブルに見舞われることになる。最終回となる第3回は、将来を見据えたベンダーの先進的な取り組みを紹介しよう。

 
未知の脅威や内部不正への対策を強化するため、機械学習/AI技術を活用するベンダーが出てきている。9月に、最新のセキュリティ技術であるUEBA(User Entity Behavior Analytics)を組み込んだ新ソリューション「Aruba IntroSpect」を発表したArubaだ。

UEBAとは、ユーザーの日常的な振る舞いを機械学習で分析し、それと異なる異常な挙動をするユーザー/デバイスを検知する技術だ。シグネチャやレピュテーション(評判)に基いて脅威を検知する既存のセキュリティ技術と異なり、“普段と違う動き”を監視して不審な端末を発見するため、未知の脅威や内部不正を炙り出す能力が格段に向上する。

検知後は、アクセス管理・制御を行う認証基盤「Aruba ClearPass」で、不審な端末をネットワークから切り離したり、他社のFW製品と連携して検疫ネットワークに隔離するといった対処も可能だ。

将来的にはチャットで運用もArubaが機械学習/AIを活用する背景には、IoTの本格化がある。PCやスマホで行っていたようなセキュリティ機能の実装とメンテナンスが困難な端末が爆発的に増えるため、そうした時代でも運用負荷を高めずにセキュリティを担保する方策として、機械学習/AIと自動化が必須というわけだ。

同社はUEBAだけでなく、ネットワークの品質管理にも機械学習/AI技術を活用している。APやLANスイッチから収集したデータを学習・分析して、ネットワークを動的に調整するAIソリューション「Aruba NetInsight」だ。管理者に対して、障害や性能劣化の解決手段を提示したり、より良い通信品質を実現するためのコンフィグ設定を提案したりする。

さらに興味深いことに、Arubaは、IntroSpectやNetInsightと管理者とのインターフェースも劇的に変えようとしている。

チャットボットを通して、“会話”によってネットワークの状況を知らせたり、設定変更の指示が行えるようにするのだ。図表はそのイメージを示したものである。

 

図表 チャットによる運用のイメージ
図表 チャットによる運用のイメージ


例えば、IntroSpectが動画視聴などの不正な使い方をしているユーザーを発見した場合、チャットボット「Arubot」が、そのユーザーの“締め出し”を提案する。管理者が承認すれば、自動的にそのユーザーはネットワークから切り離される。また、NetInsightの改善提案と承認も、チャットで簡単に行えるようになるという。

このような運用はまだデモ段階ではあるが、Arubaはこのほかにもアマゾンの音声アシスタント「Alexa」で同様のことを行い、声でネットワークの状況を尋ねたり、設定変更の指示を行うといった試みも行っている。ネットワーク運用が劇的に変わる日は、意外と近いのかもしれない。

スペシャルトピックスPR

comarch1806
bmtech1806
iijglobal1806

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】映像IoTが、来た!
●多様な業界に広がる映像IoT/●カメラとAIでスマート農業/●防犯カメラも新たな次元へ/●AI予測で混まないレジ/●映像IoTを支えるネットワーク構築のポイント

◆[インタビュー] NTT東日本 井上福造社長 ◆クラウド時代の企業音声システム ◆日本企業目線で“ヤマハ流”SD-WAN ◆富士通が産業向け新無線LAN ◆農業×IoTで「地方」を変える ◆MWC上海レポート

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

潜伏する脅威をAIが検知!
産業用制御システムやIoTも守備範囲

日商エレクトロニクスのセキュリティ対策が“新ステージ”に突入する!

リボン・コミュニケーションズTeamsの電話機能にいち早く対応
UCを狙ったサイバー攻撃対策も

Microsoft TeamsとPSTNをつなぐリボン・コミュニケーションズ

UNIVERGE Aspire WX電話やUC機能を全方位にカバー
中小企業の多様な働き方を強力支援

NECが5年ぶりの中小向けキーテレフォン「UNIVERGE Aspire WX」

F5ネットワークスセキュリティやGi-LAN仮想化など
モバイルインフラの強化に貢献

5G移行を控えた今、F5ネットワークスはどんな価値を提供できるのか?

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

アクセスランキング

tc1807_a
iot
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます