「会議」以外へ拡がるビジュアルコミュニケーション活用事例 【Case 2】遠隔拠点の同僚と気軽に“立ち話”――テレビ会議の常時接続でコミュニケーション活発化

急速に活用範囲が拡がっているビジュアルコミュニケーションシステム。今回は、遠隔拠点間での“立ち話”に活用している例を紹介する。

テレビ会議システムというと、決められた時間に会議室に集まって使用するのが一般的だが、通常業務を行うオフィスフロア同士を常時接続すれば、遠隔拠点の社員同士でも、隣り合った島へ声をかけるようにコミュニケーションを取ることができる。

映像・音声品質が向上し、さらにネットワークのコストも低廉化した。大画面の薄型ディスプレイを使えば、設置スペースも取らず、表情やジェスチャーを交えたり、資料や商品を見せたりといったリアルに近い意志伝達ができる。また、画面を見るだけで接続先の状況を確認できるといった利点もある。

パナソニック社内では昨年発売した「HD映像コミュニケーションユニット」を用いて、遠隔拠点の社員と立ち話をするように意思疎通ができる「窓」を設置している。IPネットワーク事業グループ臨場感コミュニケーションチームの堀田雅也チームリーダーは、「業務の関連性が高い部署をつなげば、聞きたいことができたときにすぐにコミュニケーションが取れて、業務が円滑に流れるようになる」と話す。

同チームの小林岳史主事によれば、「R&D部門でよく活用されている」という。また、「人事や経理業務を外部に委託している部門からは、委託先との間で使いたいという声が挙がっている」ことからも利便性の高さが理解できる。

パナソニックのHD映像コミュニケーションユニットの利用シーン
HD映像コミュニケーションユニットの利用シーンとして提案している「拠点間リンク」のイメージ。実際にグループ内での活用が広がっており、特に複数拠点に点在した部署が連携して業務を進めているR&D部門で好評という。頻繁に連絡を取り合う部署間に導入すれば、在席状況も容易に把握でき、コミュニケーションロスの排除に役立つだろう

【Case 1】 現場のモニタリングにNWカメラ活用――「工場見える化システム」で課題共有
【Case 3】 テレビ会議で「品質管理」――HD対応なら質感まで遠隔地からチェックOK
【Case 4】 カリスマ講師も認めた臨場感――テレビ/Web会議が教育事業・社内研修を変革
【Case 5】 本部の“専門家”を各拠点で共有――Web会議で「遠隔窓口相談」を実現した中国銀行

月刊テレコミュニケーション2010年3月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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