NTTコミュニケーションズは2020年7月29日、シスコシステムズとVMwareの製品を活用したSD-WANソリューション「Managed SDx」の提供を開始した。
同社は2017年3月からSD-WANサービスとして「Software-Defined Network Service(SD-NS)」を提供してきたが、その後のSaaS利用の拡大により顧客企業にニーズが多様化したことから、今回のManaged SDxの提供に至ったという。
Managed SDxはシスコ、VMwareの製品を採用し、以下の3タイプを提供する。
Managed SDx Type-Cのイメージ
(1)「Type-C」は、シスコのネットワーク製品「Cisco SD-WAN」を採用。複雑なWAN制御やより高度なセキュリティ対策が可能となるSD-WANを提供するメニューという。複雑なネットワークを有する企業に最適としており、種類やポリシーが異なるネットワークを制御する機能や、SaaS利用に必要となるアプリケーションファイアウォール、URLフィルタリングなど高度なセキュリティ対策を合わせて実現できる。
Managed SDx Type-Mのイメージ
(2)「Type-M」は、シスコのクラウド管理型ネットワーク製品「Cisco Meraki」を活用。基本機能に特化し、シンプルな運用を実現するメニューだ。費用対効果に優れており、シンプルなネットワークをより多くの拠点に展開する企業に最適という。
Managed SDx Type-Vのイメージ
(3)「Type-V」は、VMwareのネットワーク製品「VMware SD-WAN by VeloCloud」を活用し、より安定した通信が可能となるSD-WANを提供するメニュー。WANの制御に加え、拠点間の通信で生じるエラーを補正することや、複数の回線を束ねて疑似的に広帯域のネットワークを生成することなどができるため、通信中に生じる乱れや途切れを抑えることが可能という。SaaSへの接続品質を向上させ生産性向上を目的とする企業や、通信品質の安定しない海外拠点へのSD-WAN導入に適するとしている。