ソラコムのIoT通信プラットフォーム「SORACOM」のネットワークに、新たに「Sigfox」が加わった。
同社はこれまで、セルラー回線の「SORACOM Air for セルラー」とLoRaWANの「SORACOM Airfor LoRaWAN」を提供していたが、「SORACOM Air for Sigfox」の追加により、3つのネットワークを取り揃えたことになる。
SORACOM Air for Sigfoxは、従来から提供されているセルラーやLoRaWANと同様に、ソラコムの「SORACOM Web Console」からSigfoxデバイスの管理行う。Sigfoxのエンドデバイスのデータは、Sigfox基地局を経由してSigfoxのクラウドに集まるが、その後にSORACOMの通信プラットフォームに流れてくるイメージだ。
Sigfoxを活用した「SORACOM」プラットフォームの構成イメージ |
ソラコムは同サービス対応のSigfoxデバイスとして、7種類のセンサーを搭載するSigfoxのセンサーキット「Sens’it」(8474円)とオプテックスが提供する「ドライコンタクトコンバーター」(3万9800円)を用意している。それぞれの価格にはハードウェア費用、契約事務手数料、Sigfox Air for Sigfoxの1年分の通信料金などが含まれる。1年経過後は、1台当たり年額1440円が更新料として必要になる。
ところでソラコムは、新幹線のように高速移動しても安定通信可能だというソニーのLPWAの実証実験も7月から開始すると発表。今後、さらにネットワークのラインナップに加わる可能性がある。
また、SORACOM Air for LoRaWANでは、センサーなどのエンドデバイスからゲートウェイまではLoRaWANで、ゲートウェイからSORACOMのプラットフォームまではセルラー通信を利用しているが、山間部などセルラー通信が利用できないエリアもある。同社はそうしたエリアのカバレッジを拡張するために、スカパーJSATの衛星通信サービスを活用する実証実験を実施。SORACOMプラットフォームにおけるLPWA技術の適用範囲の拡張を目指すという。