三菱電機が今年9月、9億5000万ドルで買収・完全子会社化すると発表したNozomi Networksが11月25日、記者説明会を開催した。Nozomi Networksは、工場・プラント、エネルギー施設などの産業制御システム(ICS)向けのセキュリティソリューションを提供するOTセキュリティベンダー。
日本担当カントリーマネージャーの芦矢悠司氏は、三菱電機による買収発表に伴い、「日本への投資も加速している」と説明。現在6名の国内体制を年内に8~9名に増強するほか、マカフィー、KPMGコンサルティングなどで要職を務めた小笠原誠氏をアドバイザーとして招聘したという。
また、完全子会社化の後も、Nozomi Networksは独立して事業運営していく計画で、「マージ(合併・統合)していくのではないということは、あらためて強調させていただきたい」と芦矢氏は話した。

Nozomi Networks 日本担当カントリーマネージャーの芦矢悠司氏
なお、三菱電機は以前からNozomi Networksに出資しており、買収の発表前から両社はパートナーシップを深めてきた。「昨年(3月)のシリーズEの段階で出資いただいた。どこかのタイミングで当社を取り込もうとされていると、何となく感じていたが、こんなに早いとは思わなかった」と芦矢氏は述べた。買収完了は当初年内の予定だったが、米国政府の閉鎖の影響から年明けになる見込みだという。











