OKIは2025年9月4日、ビジネスLEDプリンター6機種を新発売した。A4モノクロLEDプリンターの「B433dn」「B513dn」は10月上旬、A4カラーLEDプリンターの「C651dnw」やA3モノクロLEDプリンターの「B833dn」「B843dn」「B843dnt」は11月上旬から順次出荷開始する。
今回発表したLEDプリンター6機種
同社 執行役員 兼 コンポーネントプロダクツ事業部長の井上崇氏が、新製品のキーワードとして挙げたのは「安心」だ。
OKIが実施したアンケート調査では、95.7%がプリンターについて「できるだけ長く使いたい」と回答し、さらにそのうちの71.4%が「6年以上使いたい」と考えている。こうした長寿命や耐久性といった顧客のニーズに応え、安心を提供するための要素は「十分揃っていると自負している」と井上氏は新製品をアピールした。
10年ぶりのフルモデルチェンジ
具体的には、すべての新機種が「7年間無償保証」と「メンテナンス品7年間無償提供」に対応した。OKIは2019年に7年間長期保証の「COREFIDO EX」を業界初で開始したが、従来はラインナップが限られていた。しかし、新商品投入に伴い、すべてのカテゴリーにCOREFIDO EXが拡大する。
今回の新製品投入により、これまでA3カラーのみだった7年保証のCOREFIDO EXシリーズが全カテゴリーに広がる
また、製品自体の耐久性や安定稼働に不可欠なメンテンナンス性の向上も図った。
なかでも注目は、A4モノクロLEDプリンターのB433dn/B513dnである。「10年ぶりのフルモデルチェンジ。高耐久・安定稼働とセルフメンテナンス構造をさらに磨き上げた」とコンポーネントプロダクツ事業部 開発統括部 情報機器プロジェクト推進部長の北村真氏は説明した。
機器寿命については、従来の5年または20万ページから、7年または60万ページになった。実際に90万ページを印刷して、正常に動作することを確認したという。
また、セルフメンテナンス性に関しても、トナーや定着器の交換、紙詰まりの除去をすべて前面から行えるフルフロントアクセス構造の採用などにより向上させた。その一方、トップカバーを二つ折りに変更して必要な上部空間を66mm圧縮するなど、省スペース性も高めている。
フルモデチェンジしたA4モノクロLEDプリンターはフリップトップ構造を採用
ウォームアップ時間も従来機種の約17秒を約12秒に短縮した。さらに低温待機モードを追加し、省電力状態から1枚目の印刷完了までの所要時間を約21.5秒から約10.9秒に高速化したという。