ネットギアジャパンは2025年8月、プロフェッショナルAVやAV over IP環境に最適化された次世代L3マネージスイッチ「M4350シリーズ」4機種を発表し、うち3機種を8月1日に国内向けに発売した。
ネットギアのL3スイッチ新製品「M4350シリーズ」
同シリーズは、直感的なAV専用GUIやゼロタッチプロビジョニング(ZTP)、最大1840WのPoE++給電、10G/25G/100Gアップリンク、最大8台のスタッキングに対応するなど、高度で柔軟なネットワーク構成を可能にする構成が特徴という。従来モデル「M4250シリーズ」が劇団四季をはじめとする多くの劇場・ホールで採用されてきた実績を踏まえ、上位機種としての導入拡大が期待されている。すでにInterop Tokyo 2025で「Best of Show Award」準グランプリ、InfoComm Asia 2025で「年間最優秀メーカー賞」を受賞するなど、専門展示会でも評価を得ている。
管理面では、AV向けローカルネットワーク管理プラットフォーム「Engage コントローラー」に対応し、同社のWi-Fi 7アクセスポイントやクラウドルーターとの統合管理が可能。さらに「NETGEAR Insight」によるクラウド管理にも対応し、拠点間のネットワーク機器をスマートフォンやタブレットからリモート操作でき、運用効率と保守性を向上させる。
また同シリーズは、静的・動的ルーティング(RIP/OSPF)、アクセス制御リスト(ACL)、QoS、DHCPサーバー機能など、L3マネージスイッチとしての幅広い機能を搭載。複数VLANの構成やトラフィック分離にも柔軟に対応できることから、教育機関や企業、ホテル、医療施設などにおける一般ITネットワークのコアスイッチとしての活用も見込まれている。
今回発売された3機種のうち、「M4350-8M2V」は2.5G対応ポートを8基と25G SFP28ポートを2基備え、最大551WのPoE++給電が可能。定価は110万5000円(税別、以下同じ)。
「M4350-8M2V」前面
「M4350-24F4X」は1G/2.5G対応のSFPポートを24基、10Gポート4基とSFP+ポート4基を搭載。定価は150万8000円。
「M4350-24F4X」前面
「M4350-40F4C」は10G SFP+ポートを40基、100G QSFP28ポートを4基備え、大規模・高帯域ネットワーク向けに設計されている。定価は325万円。合わせて、各機種対応の外部電源アダプター「APS254W」を定価13万円で提供する。
「M4350-40F4C」前面
また、2026年1月発売予定の「M4350-24M4X4V」は2.5Gポートを24基、10G/マルチギガビット対応ポートを4基、25G SFP28ポートを4基備え、最大2520WのPoE++給電を実現する。定価は162万5000円。
「M4350-24M4X4V」
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